1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62470051
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松田 敏彦 岡山大学, 理学部, 助教授 (10033359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草地 功 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10032773)
柴田 次夫 岡山大学, 理学部, 助教授 (00108119)
山本 雅弘 岡山大学, 理学部, 助教授 (60033130)
小坂 丈予 岡山大学, 理学部, 教授 (60016269)
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Keywords | レクトライト / 雲母@スメクタイト混合層 / 膨潤性 / 底面間隔 / モンモリロナイト / バイデライト / 水熱処理 / X線回折 |
Research Abstract |
1.レクトライトおよび2八面体型スメクタイトの膨潤性;レクトライト(雲母/スメクタイト規則混合層鉱物)5試料(山形県大峠、長野県佐野、岡山県三石、パキスタン産)および2八面体型スメクタイト(山形県月布モンモリロナイト、長野県佐野バイデライト)の膨潤性を検討した。種々の陽イオンで飽和した試料につき、その底面間隔を相対湿度30ー90%、エチレングリコ-ル処理、グリセロ-ル処理、Greene-Kelly test、600℃加熱後の各条件で測定した。これらの試料につき化学分析も行った。層間陽イオンをNa、Baとした場合、相対湿度30ー90%間でレクトライトはバイデライトとほとんど同様の挙動を示す。一方エチレングリコ-ル処理(層間K^+)の場合にはモンモリロナイトに近い膨潤性を示した。ところが雲母層の組成がCaOに富む試料(佐野、三石)では膨潤性はバイデライトに類似し、雲母層の化学組成も影響していると考えられる。またモンモリロナイトとバイデライトの判別法としてGreene-Kelly testが広く用いられているが、層間陽イオンBa、相対湿度50ー70%の条件でバイデライトは水分子層が1層型(約12Å)となり、モンモリロナイトは2層型(約15Å)となり、両者を容易に判別できることが分った。 2.スメクタイトの水熱変化;モンモリロナイト(山形県月布、新潟県小戸、同県三川産)およびバイデライト(長野県佐野産)の層間陽イオンをLi、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Co、Niで置換した試料について、300℃ー600℃、水圧1Kb、7〜31日の条件で水熱処理し、その相変化を検討した。温度上昇に伴いモンモリロナイトおよびバイデライトはともに混合層鉱物を経て非膨潤性鉱物へと変化する。モンモリロナイトから混合層鉱物(特に規則型)の生成はAlに富むバイデライトを経由するという結果が得られた。
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Research Products
(2 results)