1988 Fiscal Year Annual Research Report
プロトプラストを用いたシダ生殖器官の分化に関する研究
Project/Area Number |
62480013
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Research Institution | Toyama University |
Principal Investigator |
菅井 道三 富山大学, 理学部, 教授 (60109098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 桝夫 福井大学, 教育学部, 助教授 (10020140)
増田 恭次郎 富山大学, 理学部, 助手 (90018987)
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Keywords | シダ配偶体 / シダ胞子体 / 造精器 / 細胞融合 / 細胞分裂 / 細胞分化 / アンセリジオーゲン / プロトプラスト |
Research Abstract |
1.カニクサ配偶体、胞子体プロトプラストからのジベレリンによる造精器の誘導 先年度得られたプロトプラストの単離、培養条件を基にしてカニクサ配偶体、胞子体プロトプラストからのジベレリンによる造精器誘導を試みた。 約40日間培養したカニクサ配偶体をセルラーゼ R-10、ペクチナーゼ R-10で処理し、プロトプラストを単離した。単離プロトプラストをGA_310^<-4>Mを加えたM&S液体培地に植え培地の浸透圧を徐々に下げ明所で培養したところ、ごく若い再生配偶体に造精器が誘導された。高浸透圧下ではカルスの誘導が認められ、造精器は誘導されなかった。 配偶体上に生じた若い胞子体のプロトプラストをGA_3を加えた低浸透圧M&S液体培地で培養し若い配偶体上に造精器の誘導に成功した。造精器中に形成された精子はDAPI蛍光染色によるDNA定量の結果2Cであることが確認された。 2.シダ配偶体、胞子体のプロトプラストの融合 主としてカニクサ配偶体から単離したプロトプラストをもちいて、電気的融合の条件を検討した。 プロトプラストの電気的融合の条件を自動的に設定するためのパーソナルコンピューターのプログラムを作成した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kuroiwa,Haruko: Protoplasma. 146. 89-100 (1988)
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[Publications] 菅井道三: 化学と生物. 26. 345-347 (1988)
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[Publications] 杉本洋子: 福井大学教育学部紀要 第II部 自然科学. 38. 49-60 (1988)
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[Publications] 谷口猶子: 福井大学教育学部紀要 第II部 自然科学. 38. 61-70 (1988)
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[Publications] Maeda,Masuo: Plant Cell Report.