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1989 Fiscal Year Annual Research Report

半数体利用による日本ナスへの房成り性導入

Research Project

Project/Area Number 62480040
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

浅平 端  京都大学, 農学部, 教授 (70026376)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 位田 晴久  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60151768)
武田 恭明  京都大学, 農学部, 助教授 (20093263)
Keywordsナス / 房成り性 / 葯培養 / 活性炭 / 胚様体 / 半数体 / 純系 / 花粉培養
Research Abstract

1.葯培養による胚様体の育成: 昨年度に続き供試材料に対する前処理及び培養条件について検討した。(1)培養初代の培地に0.1%の活性炭を添加した結果、胚様体形成率が著しく向上し、カルス形成は逆に減少した。活性炭の作用は培養10〜20日の間にあるとみられ、有害物質の吸着の他に培地内ホルモンバランスにも微妙に影響しているものと推測される。(2)葯の低温による前処理(5℃・5〜15日)と活性炭添加の組合せ処理を行った結果、胚様体形成率が著しく向上し(10〜15%)、1葯当りの胚様体形成数も‘E12'で最高8個、‘もぎ'では24個に増加した。(3)胚様体経由で得られた‘E12'における半数体倍加個体(純系)2系統と元の母株系統を供試し、それぞれの葯培養を行った結果、母株系統での胚様体形成は皆無であったのに対し、純系の2系統では8及び12%と高い胚様体形成率が得られた。
2.母本品種と半数体倍加個体(純系)との特性比較:‘E12'の半数体から得られた半数体倍加個体(純系)と‘E12'多花系統母本を供試し、特性比較を行った。その結果、純系・母本系純の両者とも到花日数と着花節位については差異がなく、各系統内の個体間のばらつきも認められなかったが、着蕾数、着花数、着果率については、純系・母本系統間にあるいは各系統内の個体間に大きな違いが認められた。
3.花粉培養:‘もぎ'及び‘E12'の1核期中〜後期の花粉を供試して花粉培養を行った。本実験では、蒸留水での前培養、培地組成、ナ-スカルチャ-、コンディショニングなどについて検討を行ったが、現時点ではカルス、胚様体いずれの形成も認められていない。供試する花粉について顕微鏡観察を行ったところ、胚様体の前段階とみられる分裂花粉が混在していた。従来の花粉培養では、メッシュによってこれらを除去していたことになり、花粉の採取方法についても検討の余地がある。

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Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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