1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480063
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
永森 通雄 高知大学, 農学部, 教授 (60036704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 賢 高知大学, 農学部, 講師 (50166922)
西村 武二 高知大学, 農学部, 助教授 (30036743)
池本 彰夫 高知大学, 農学部附属演習林, 教授 (00093948)
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Keywords | 耐乾性 / 水ストレス / 葉の水分特性 / 光合成 / 蒸散量 |
Research Abstract |
前年にひき続き、アカマツ、スギ、ハイネズ、アラカシ、ケヤキ、花棒、〓条、楊柴、樟子松をガラス室内の川砂とバーミキュライトを入れたコンクリートベッドやワグナーポットまたは野外で育てた。ポットで生育させた苗木は土壌を乾燥状態(含水率70%)から適潤状態(220%)までの4段階に調節して育てた。これら各樹種についてガラス室内と野外で生長経過を定期的に測定するとともに、光合成速度、呼吸量、蒸散量などの測定を行った。また、全国各地にできるだけ出向き、それぞれの地域に生育している樹木を対象にして各然の調査、測定を行った。 どの樹種でも伸長生長、直径生長とも土壌が乾燥するほど少なくなった。スギ、アラカシでは最も乾燥した処理区ではほとんど伸長生長は認められなかったが、乾燥に強いと考えよれる〓条、アカマツではそうした乾燥による抑制は少なかった。蒸散量は湿潤な処理ほど多くなった。とくに7月頃までのケヤキで処理間の違いが著しかったが、〓条では処理による違いは僅かであった。乾燥地帯に生育する〓条の蒸散量はアカマツの8〜10倍、ケヤキの2〜3倍であった。最も乾燥した処理(含水率70%)のものに十分に灌水をして蒸散速度を測定してみると、最大の蒸散速度は、灌水直後(含水率220%)ではなく120〜180%の土壌水分条件になったときに起こり、慢性的な水ストレスが植物の水分特性に影響をおよぼしていることが示唆された。PーV曲線法でアカマツとケヤキの葉の水分特性を調べたところ、ケヤキでは処理間に特性の違いが認められたが、アカマツでは認められなかった。夏に光合成速度と気孔コンダクタンスを測定したところ、土壌含水率が20%まで低下するとどの樹種でも処理にかかわらず光合成を停止した。乾燥した土壌になるほど気孔コンダクタンスと光合成速度の関係は強くなった。乾葉1g当りの光合成速度と光飽和点の関係は樹種間で差が認められなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 王林和: 高知大学演習林報告. 16. (1989)
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[Publications] 永森通雄: 第100回日本林学会大会発表論文集. (1989)
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[Publications] 永森通雄: 第100回日本林学会大会発表論文集. (1989)