1988 Fiscal Year Annual Research Report
超深耕による鉱質畑土壌の改良と作物生産に及ぼす影響
Project/Area Number |
62480074
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
五十崎 恒 岐阜大学, 農学部, 教授 (60021656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 徹夫 岐阜大学, 農学部, 助教授 (50021720)
園田 洋次 岐阜大学, 農学部, 教授 (80021682)
西村 直正 岐阜大学, 農学部, 助手 (80180644)
千家 正照 岐阜大学, 農学部, 講師 (00144006)
西出 勤 岐阜大学, 農学部, 教授 (80021690)
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Keywords | 超深耕 / 深耕 / 鉱質土 / 土層改良 / 粒度分布 / コンシステンシー / 液性限界 / 塑性限界 / 三相分布 / pF値 / バックホー / リッパ / エンジン燃費量 |
Research Abstract |
昭和62年度に施工した1m深耕区、1.5m超深耕区ならびに慣行区の3試験区において、動的・静的貫入試験と土壌硬度の試験を行った結果、深耕区や超深耕区においては慣行区と比較して、測定値が極端に低くなっていることが確認された。またpFおよび三相分布試験結果では、深耕により大間隙が増加し、その結果固相率が減少し気相率が増加することも明らかとなった。この影響は透水試験の結果にも表れており、深耕区、超深耕区では値が極端に増加した。さらに粒度試験の結果、慣行区が多層化しているのに対し、1m、1.5m深耕区では全層において粒度組成が均一化していることが明らかとなった。またコンシステンシー試験の結果では、慣行区において液性限界、塑性限界が深さごとに変化し、粒度分布の成層化と対応していたが、1.5m深耕区ではそれらの値の変化が少なかった。 一方土壌の化学的測面からは、深耕処理直後に著しく不均質を呈した所含有効成分が、処理後の時間を経るに伴い漸次層位別に均質化されているのが明らかであり、特に超深耕区ではその傾向が著しい。しかし超深耕区では深さ90〜100cm付近に所含有効成分のやや濃度の高い分布パターンがみうけられ、土壌微細粒子の下降による集積傾向が認められた。 さらに62年度に引続き(1)リッパ爪の長さとエンジン回転を変えたリッパ作業とそれに続く超深耕ロータリー作業、(2)温室ハウス内のバックホーによる深耕、(3)鉱質土壌畑でのバックホーによる耕深1.5mまでの深耕テストを行った結果、(1)ではリッパ爪の本数増加にもかかわらず燃費量の増大はなく、(2)ではエンジン回転数を2種類にセットし、燃費、油圧部温度の上昇などから作業能率が大幅に低下することが明らかとなった。 また、63年12月に行ったキャベツの収量調査によると、超深耕区、深耕区、慣行区の順に収量が多く、耕深の大きいほど土地生産性は改善されているものと判断できた。
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Research Products
(2 results)