1987 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトエラスチンcDNAのクローニングと先天性エラスチン代謝異常症の解明への応用
Project/Area Number |
62480234
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
多島 新吾 慶応大学, 医学部・皮膚科, 講師 (60129525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜岡 浩一 慶応大学, 医学部・皮膚科, 助手 (70170652)
宮川 俊一 慶応大学, 医学部・皮膚科, 助手 (10146623)
深沢 俊夫 慶応大学, 医学部・分子遺伝, 教授 (90029934)
西川 武二 慶応大学, 医学部・皮膚科, 教授 (50051579)
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Keywords | ヒトエラスチンcDNA / エラスチン代謝異常症 / エラスチン合成制御機構 |
Research Abstract |
1.先天性エラスチン代謝異常症の代表的な疾患である弾力線線性仮性黄色腫患者4例の皮膚を生検し, 健常者皮膚3例とともに線維芽細胞を培養した. 培養皮膚より全RNAを塩酸グアニジン法より抽出しオリゴdTセルロースでpolyARNAを精製した. polyARNA10μgをグリオキサールで変性後アガロースゲル電気泳動で分画しニトロセハロース膜にブロットした. ヒトエラスチンcDNA(PstIフラグメント)を^<32>Pで標識後ハイブリダイゼイションを行った. その結果患者, 正常者ともいづれF24SのサイズのRNAが検出され本症では少なくともエラスチンの遺伝子レベルに異常が認められないことが示唆された. 2.ニワトリエラスチンcDNAを用いて鶏胚動脈細胞によるエラスチン合成の制御機構の検討を行った. 受精後12日目の鶏胚よりコラゲナーゼ/エラスターゼ処理後動脈細胞を得,細胞培養を行った. ^3Hバリンでエラスチンを標識し合成活性をエラスチン合成/全タンパク合成の比で検討した. その結果動脈細胞は継代をかさねるとエラスチン合成が低下し, 少なくとも継代2代目までの細胞を使用しないと同定できないことが判明した.
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Research Products
(1 results)