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1987 Fiscal Year Annual Research Report

I型糖尿病の発症における膵島細胞MHCクラスII抗原の発現

Research Project

Project/Area Number 62480253
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

花房 俊昭  大阪大学, 医学部, 助手 (60164886)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 厚  大阪大学, 医学部付属病院, 医員
河野 典夫  大阪大学, 医学部, 講師 (30093412)
垂井 清一郎  大阪大学, 医学部, 教授 (00028341)
KeywordsI型糖尿病 / MHCクラスII抗原 / 膵島細胞 / 膵島炎 / NODマウス / 自己免疫
Research Abstract

本年度は, I型糖尿病のモデル動物NODマウスを用い. 膵島細胞におけるMHCクラスII抗原(IーA抗原)の発現を検討し, I型糖尿病の発症に及ぼす役割を分析した.
5日齢から24週齢までの雌NODマウス17匹, 5週齢から20週齢までの雄NODマウス6匹を対象とした. 比較のため, B10GDマウス6匹, BALB/cマウス6匹, C3Hマウス6匹を用いた. ブアン液による灌流固定の後, 各マウスより膵を摘出し, 切片を作成した. 膵島のIーA染色は, 抗IーAモノクローナル抗体を用い, Avidin-Biotin法による間接蛍光抗体法にて行った. またIーA陽性細胞を同定するために, インスリン, グルカゴン, ソマトスタチン, パンクレアティックポリペプチド(PP)に対する抗体をそれぞれ組み合わせた二重染色を行った.
その結果, IーA陽性膵島細胞は, 検討した23匹すべてのNODマウスにおいて認められた. 蛍光強度は膵島により種々であった. 膵島への細胞浸潤(膵島炎)のみられる膵島のすべて, および膵島炎のない膵島の約半数において膵島細胞におけるIーA抗原は陽性であった. ホルモンとの二重染色を行ったところ, IーA陽性細胞はインスリン細胞とほぼ一致し, グリカゴン細胞, ソマトスタチン細胞, PP細胞とは一致しなかった. 一方, B10GDマウス, BALB/cマウス膵島細胞においても弱いながらIーA陽性細胞が認められた. しかし, C3Hマウス膵島においては, IーA陽性細胞は検出されなかった.
膵田細胞に発現されたIーA抗原の意義として, 膵島細胞に存在する膵島特異抗原をヘルパーT細胞に提供し, 一連の自己免疫反応を惹起する可能性が示唆された. 63年度は, 発症直後のI型糖尿病患者膵生検組織における検討を行う.

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] Hanafusa T,: Diabetologia. 30. 104-108 (1987)

  • [Publications] Hanafusa T,: Diabetologia. 37. 204-208 (1988)

  • [Publications] Yamada Y,: Clin.Endocrinol.(1988)

  • [Publications] Tarui S,: In:Lessons from Animal Diabetes II.

  • [Publications] Tarui S,: In:The Diabetes Annual4. (1988)

  • [Publications] Hanafusa T,: In:Immunotherapy of Type I Diabbetes and Selected Organ Specific Autoimmune Diseases.(1988)

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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