1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62480301
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
佐田 正晴 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 研究員 (20162399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由谷 親夫 国立循環器病センター, 臨床検査部, 医長
川副 浩平 国立循環器病センター, 第二病棟部, 医長
笹木 秀幹 金沢医科大学, 胸部外科, 助手 (60153996)
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Keywords | 主要組織適合性抗原系 / モノクロ-ナルclass I抗体 / 異種ドナ-選択 / 異種抗体 / ジチオスレイト-ル(DTT) / 補体依存性細胞障害試験 / 非特異的IgM抗体 / ヒト由来class I同種抗血清 |
Research Abstract |
1.ヒト由来Class I同種抗血清を用いた霊長類(日本猿)組織適合性抗原系の解析:第10回国際組織適合性会議に提出されたヒト由来Class I同種抗血清463種に関し、健常日本人50名、日本猿13頭のリンパ球に対する補体依存性細胞障害試験を施行した。463種中136種は日本猿リンパ球に対し、非特異的に強陽性を示し、179種は陰性であった。これらの抗血清を除いた残りの陽性血清179種に関し、HLA抗原系との交差反応性の解析を行った。HLA抗原とclusterを形成し、抗原が同定できた抗血清は80種であった。A locusでは、A1、A2、A10、A19 complex、B locusではB7、B27、B21、B12、B40、B5、complex、B35、B15、C locusでは、Cw1、Cw2で、HLA抗原系の交差反応性から、複数のHLA抗原と相関を示す抗原系も同定された。 2.モノクロ-ルClass I抗体を用いた霊長類(日本猿)組織適合性抗原系の解析:第10回国際組織適合性会議に提出されたマウス-ヒト ハイブリ-ド-マによるClass I抗体81種に関し、健常日本人50名、日本猿10頭のリンパ紺に対する補体依存性細胞障害試験を施設した。81種中20種にHLA抗原との交差反応性を認めた。その内11種がHLA抗原とClusterを形成した。A locusでは、A2+28、A9、B locusでは、B27、B12であった。非特異的反応性は、ヒト由来同種抗血清に比べ、低率であった。 3.同種抗血清に存在する異種抗体の1gクラスの解析:IgM抗体のs-s結合に作用し、IgM抗体を不活性化するジチオスレイト-ル(DTT)処理によヒト由来Class I同種抗血清のIgクラスに関する解析を施行した。DTT処理前後の反応性より、非特異的に反応するIgM抗体の存在が示唆された。 以上から、種のバリア-を越えてHLA Class I同種抗血清、モノクロ-ナル抗体と交差反応性を示す日本猿抗原系が存在した。DTT処理による非特異的IgM抗体除去による特異性の高い抗血清の入手が示唆された。
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