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1989 Fiscal Year Annual Research Report

強大音響における生体防御機構

Research Project

Project/Area Number 62480361
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

土生 秀明  産業医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (80189597)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤井 哲郎  産業医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (30189998)
田久 浩志  東海大学, 医学部・医学情報部, 講師 (00188129)
KeywordsTTS / AR / 予告
Research Abstract

我々は一昨年の実験において、予告のある刺激音の方がARの振幅が大きく、この時にCNVが認められることを報告した。また昨年は、強大な刺激音曝露によるTTSが、予告の有無によって影響されるか否かを調べるために、ABRを用いて実験を行ったが、はっきりとして結果は得られなかった。そこで今年度は、これまでの実験を追加検討するとともに、TTSの評価のためにARの振幅を用いて実験を行った。実験1は聴力正常の成人9例に対して115dB SPLの刺激音を負荷し、その直後より1.5秒までの0.3秒毎のARの振幅を測定した。実験2は、刺激音を負荷した後5秒毎に閾値上10dBの検査音を与え、それによって得られるARを測定し、刺激音を与えずに同様の方法で得られたARと比較した。以上2つの実験を、予告の有無の2条件で行い、比較検討した。実験1の結果は、刺激音負荷後0.9秒の時点においてのみ、予告のある方の有意な振幅の増加が認められた。実験2の結果は、予告の有無および刺激音の有無によってARの振幅に有意な差は認められなかったが、刺激音を与えないでその後にARを測定した条件において、ARの振幅が時間と共に増加する症例が9例中5例に認められた。これらの症例は、実験1において、刺激音負荷後にARの振幅が有意に増加する傾向が認められた。以上より、予告や定期的な検査音によってARの振幅の増加する症例とそうでない症例が認められ、前者においてはARによる内耳保護作用が期待できるのではないかと考えられた。今後は、刺激音による短時間のTTSを他覚的に測定するより適切な方法を探し、ARによる内耳保護作用の検討を進めていかねばならないと考えた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 田久浩志他: "「予測によるSRの変化とTTS」" Audiology Japan. 32. 677-678 (1989)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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