1988 Fiscal Year Annual Research Report
目の動きと補綴物の完成度との関係について (効率的な実習をめざして)
Project/Area Number |
62480400
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
花村 典之 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10064354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸代原 孝義 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10089435)
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Keywords | アイマークレコーダ / 目の動き / 審美性 |
Research Abstract |
我々はアイマークレコーダの歯科的応用の一つとして、目の動きによって修熟度を判定する試みを行ない一応の結果を得た。またその結果を踏えて補綴物模型実習の効果的な教育方法を探っている。一方、歯科診療で最近特に重視されてきた審美性の評価に応用することを試みている。歯科医と歯科関係者でない人との、審美性を阻害する因子へ解明のためアイマークを用いてみた。また同時に、歯科医とそれ以外の人100名を対象に口腔内のカラースライドを呈示し、両者の相違点について明らかにしつつある。 方法はまず、本学の補綴科歯科医60名に審美性を阻害すると感じている項目を3つ挙げてもらった。その結果により、高順位に位置する項目を取出し、それにより口腔内写真3枚を選びアンケート用紙を作成した。これにより、歯科医及び一般の人に対して何が一番審美性を阻害しているかのアンケートを行なった。またこれに使用した口腔内写真を、ナック社製アイマークレコーダを装着した被験者に観察させ、目の動きをビデオレコーダに記録した。またその結果を、パーソナルコンピュータ-PC-9801VXにて分析した。そしてアイマーク使用時とスライドに審美性を阻害する部位を記入する方法に大きな相違があるかを探ってみた。 その結果によると、歯科医が審美的に障害があると思われるの因子も、一般の人にとっては差程気にならぬ様である。これらの結果については、5月22日長野県で行なわれる第81回日本補綴歯科学会学術大会で発表する予定でる。これら以外の結果については、第27回鶴見歯学会において、また第80回日本補綴歯科学会学術大会(於岐阜市)において発表した。
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