1988 Fiscal Year Annual Research Report
終末期医療に携わる医師・看護婦のストレス自己管理法に関する研究
Project/Area Number |
62480439
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
小島 操子 聖路加看護大学, 成人看護学, 教授 (50035333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 武 聖路加看護大学, カウンセラー
渡邊 真弓 聖路加看護大学, 成人看護学, 講師 (80201234)
手島 恵 聖路加看護大学, 成人看護学, 講師 (50197779)
小松 浩子 聖路加看護大学, 成人看護学, 助教授 (60158300)
日野原 重明 聖路加看護大学, 学長 (70054575)
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Keywords | 終末期医療 / ストレス / ストレス因子 / ストレス自己管理 / バイオフィードバック |
Research Abstract |
本研究は終末期医療に携わる医師・看護婦のストレス因子とストレスの究明およびそれらの関係を明らかにし、バイオフィードバックによるストレス自己管理法を確立する事を目的とする。本年度は、綜合病院で終末期医療に携わる看護婦のストレスを緩和する自己管理方法の確立をめざした。まずストレス自己管理法として用いるリラックス方法を各自習得するためにバイオフィードバック訓練を実施し、その後自己管理法の確立状況を評価した。 1.バイオフィードバック訓練の実施:対象は都内にある某綜合病院で終末期医療に携わっている看護婦のうち、ストレス自己診断でストレスの程度が強かった看護婦11名で、年齢23〜28歳、経験年数2〜6年であった。そのうち2名はバイオフィードバック訓練の途中で脱落した。バイオフィードバック訓練は静かで一定にした室温のもとで、対象者にリラックスして末梢皮膚温を上昇させる努力をしてもらい、その連続的な温度変化を、音を用いてフィードバックすることによって実施した。リラックスする方法は各自に任せ、一回20分で週1〜2回、合計6〜8回実施した。訓練の習得状況は末梢皮膚温、訓練前後のバイタルサインズの値によって測定し、9名全員が末梢皮膚温を毎回の訓練中に基準皮膚温よりも上昇させることができた。訓練前後のバイタルサインズの値には大きな変化はみられなかった。 2.自己管理法確立状況の評価:訓練終了後6カ月目にバイオフィードバック訓練で習得したストレス自己管理法の確立状況について評価した。バイオフィードバック訓練完了者9名に対して、バイオフィードバック訓練で習得したリラックス法によるストレス自己管理状況についての面接調査および皮膚温バイオフィードバックの維持状況の測定を行った。自己管理法確立状況の評価結果については現在分析中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 手島恵 他: 死の臨床. 11. 17 (1988)
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[Publications] 小松浩子 他: 看護学雑誌. 52. 1077-1083 (1988)
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[Publications] 渡邊真弓 他: 第20回 日本看護学会集録 看護管理.