1988 Fiscal Year Annual Research Report
新しい高エネルギーマイクロスフィアー粒子の製造法の開発
Project/Area Number |
62490014
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
川島 嘉明 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (30082978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 哲郎 京都大学, 薬学部, 助教授 (00025719)
丹羽 敏幸 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (30198543)
日野 知証 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (90208778)
竹内 洋文 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (50171616)
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Keywords | マイクロスフィアー / アモルファス / 多形 / コントロールリリース / 晶析 / サスペンション |
Research Abstract |
モデル化合物として、経口抗喘息薬トラニラストを使用し、結晶のアモルファス化を試みた。結晶の晶析法としては溶媒置換法を採用した。即ち薬品を良溶媒(エタノール-アセトン混合溶媒)に溶解し、さらにこれにクロロホルムを添加する。この溶液を貧溶媒(水)中に添加し系をかく拌し続けると球状の造粒結晶が得られた。本結晶は1水和物(II型)であるが、P_2O_5で乾燥すると、球状を保ったままアモルファス化することが判明した。以上より、目的とする高エネルギーマイクロスフィア粒子を得ることができた。本マイクロスフィアは準安定状態にあるため、安定形(α形)よりも溶解性に優れることが判った。30°C、相対湿度(RH)32%下で本品を保存すると、α形に変化する。RH75%では再び1水和物になるが、晶析時に得た水和物とは結晶形が異なる。水和物II形を加熱すると、約90°Cでガラス状態(アモルファス化)になり、さらに加熱すると95°C付近で。α形に転移することが明らかになった。さらに晶析造粒条件を種々変化させて検討した結果、他に2種の1水和物(I、III形)を得た。即ち、良溶媒に添加するクロロホルムの代わりに、ジクロルメタンとすると水和物III形が得られる。これを加熱するとβ形を経てα形にもどる。エタノール-アセトン溶液を水に添加して晶析させた後、クロロホルム、ジクロルメタンを添加した場合には水和物I形が得られた。これを加熱すると90°Cでα形にもどる。以上により、晶析造粒物の結晶多形間の相図を明らかにすることもできた。 昭和62年度の研究成果として得たイブプロフェン含有アクリル酸マイクロマトリックスを利用した、サスペンション型徐放性製剤の開発研究も行なった。その結果、目的とする1日2回投与型の経口サスペンション製剤も開発することができた。
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[Publications] Y.Kawashima.: J.Pharm.Sci.78. 68-72 (1989)
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[Publications] Y.Kawashima.: Chem.Pharm,Bull. 37. (1989)
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[Publications] Y.Kawashima.: Drug Delivery System. 4. (1989)
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[Publications] 川島嘉明: "超微粒子開発応用ハンドブック" (株)サイエンス・フォーラム, (1989)