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1987 Fiscal Year Annual Research Report

北宋慶暦以降の思想状況と道学の形成

Research Project

Project/Area Number 62510011
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

土田 健次郎  早稲田大学, 文学部, 助教授 (00120923)

Keywords慶暦士人 / 講学 / 道学 / 新義 / 古霊四先生 / 欧陽脩
Research Abstract

北宋に宗朝, 慶暦の新政に代表される中央の新たな潮流に呼応して, それまで民間ではぐくまれてきた思想が講学という形で各地で名乗りをあげた. 道学者たちも, 福建における古霊四先生も, そのような存在であった. 本年度は, 陳襄をはじめとする古霊四先生やその他の講学者たちの実態を調査することによって, 道学草創期にあっては道学以外にも道学と類似した思想が各地に存在したことを確認し, 最終的に道学が中央にくいこむことができ, 他が淘汰されていった原因を追求した. また, 道学の中では特に程頤が中央の文教政策に積極的にかかわろうとし, その際, 中央の問題意識と議論方式を大幅に取り入れたことが, 更に明らかになってきた. それと共に, 道学と対立する王安石の学問が当時の思潮の一つの帰結という性格を持つことがわかり, 道学と王学の共通項が一層具体的に把握できるようになった. 当時の輿論の指導者として広大な影響力を持ちながら位置づけが曖昧だった欧陽脩の思想も, 道学や王学との対比によってその性格が明確になり, 北宋慶暦以降の思想史の見取図が固まってきた. これらの成果は, 書籍の購入を広範囲に行なうことができ, 文庫や図書館所蔵の資料の焼付も手に入れられたため, 資料の幅が従来より格段に拡大できたことにより得られたものである. また海外での研究成果もまとめて収集できたため, 研究の進展が一層加速してきている.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 土田 健次郎: 東方學. 75. 63-78 (1988)

  • [Publications] 土田 健次郎: 中国-社会と文化. 3. (1988)

  • [Publications] 土田 健次郎: 鎌田茂雄博士還暦退官記念論集 中国の仏教と文化. (1988)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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