1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62540158
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中村 昭 広島大学, 工学部, 教授 (50034400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
会沢 邦夫 広島大学, 工学部, 助手 (80150895)
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Keywords | グラフ文法 / L-システム / 2次元オートマトン / 細胞分裂システム |
Research Abstract |
生物の成長過程をモデル化し, 生成システムとしてその数理特に形式的体系を明らかにする事は, 現代応用数学の立場から非常に興味ある事である. また, これは生物生成システムの基礎理論として重要な意味を持つものである. この様な主旨に基づいて本年度の本研究の実績として, つぎの様な知見を得た. 1.細胞分裂のグラフ文法的展開 細胞分裂がwallの性質によって分裂をおこすと考え, その形式的体系を文法の立場から与えた. そしていくつかの決定問題の可解性・非解性をしらべた. またこの様な考えの延長として, その画像生成システムへの応用も試みた. すなわちpath controlled graph grammarsの提案である. 2.細胞分裂システムへのファジィ概念の導入 生物生成システムは"あいまいさ"を持って成長をとげると考える事は極めて自然である. この見地から, fuzzy概念の解析を試みた. 本研究は次年度も継続されるが, ファジィL-システムの展開を次年度試みる計画である. 3.グラフ理論に関する結果 前記して述べた様に本研究はgraph gramnorと密接な関係があり, グラフに関する性質をしらべる事は有益である. この部分に対する実績として後記研究発表の様な結果を得た.
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