1987 Fiscal Year Annual Research Report
極早生・極小粒品種によるラッカセイの茎葉利用作物化に関する研究
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62560016
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
前田 和美 高知大学, 農学部・附属農場, 教授 (30036719)
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Keywords | ラッカセイ / 極早生・極小粒品種 / 品種Chico / 品種タチマサリ / 莢つき散播 / ラッカセイ2期作栽培 |
Research Abstract |
1.莢つき散播栽培:莢殻のうすい極小粒品種Chicoを用いて畑条件で検討した. 全莢のままの播種では50%出芽日数は子実播種より約3日長く, 子実では播種後13〜14日目に出芽率は80%以上に達したが, 莢つきの20日目の最終出芽率は70%と子実より20%劣った. 莢を半分に割った場合(半莢)には出芽率は子実と大差はみられなかった. ガラス室バーミキュライト床の観察によれば, 全莢播種では5〜6日で莢殻が縫合線に沿って割れ, 先豆の幼根が基豆よりも僅かに早く伸長した. 同時に, 子実播種では子葉が地表で展開するのに対し, 莢つきでは下胚軸が地上でも伸長して莢殻を冠ったまま子葉と上胚軸部(幼芽)を押上げる出芽が多くみられた. 全莢のままの散播による低出芽率は単位面積当りの地上部生長量や発育を補償して, 1株子実重は全莢区9g;半莢区13g, 各試算収量は9;17kg/aとなり, 子実散播区の同9〜11g;13〜14kg/aや子実条播区の11g;18kg/aに近い値に止まったが, 茎葉生重は子実条播区(40kg/a)よりも莢つき散播が30〜40%劣った. また収穫指数は半莢散播区は子実条播, 同散播区の24〜27%と差がなかったが, 全莢散播区は20%と劣った. 第2年度は水田土壌で追試する予定である. 2.2期作栽培:第1期(普通)作は4月17日, 第2期作(早生稲後作を想定)は7月25日(播種後100日)に収穫し, 13日間風乾した品種Chicoの種子を用いて7月28日に播種, 11月10日(107日)に収穫した. 7月25日収穫の試算子実収量はマルチ区19.4;無マルチ区7.8kg/a, 8月4日収穫では各22.7;16.3kg/aであった. これらを第2期作収量各15.3;13.1kg/aとの合計で各34.7;20.9kg/aが得られ, 対照の早生・大粒品種タチマサリ(マルチ, 4月17日播種, 8月14日収穫)の子実収量25kg/aに匹敵する結果が得られた. また, 子実100粒重は第1期と第2期作間で差はなかった. 第2年度は水田土壌で追試を行なう予定である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 前田和美, 坂田雅正: 日本作物学会紀事. 57. (1988)
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[Publications] 前田和美, 坂田雅正: 日本作物学会紀事. 58. (1989)