1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570247
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
緒方 正名 岡山大学, 医学部, 教授 (70032844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
愛甲 博美 岡山理科大学, 教養部, 助手 (90098567)
田口 豊郁 岡山大学, 薬学部, 助手 (30197248)
松田 昭 岡山大学, 薬学部, 助手 (60173837)
吉良 尚平 岡山大学, 医学部, 講師 (50033212)
目黒 忠道 岡山大学, 医学部, 助教授 (70093713)
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Keywords | アカタラセミアマウス / 金属水銀 / 動脈血 / エタノール / 暴露条件 |
Research Abstract |
1.動脈血中金属水銀;正常及びアカタラセミアマウスに放射性金属水銀(濃度3mg/m3)を暴露後のマウス動脈血中の金属水銀濃度を測定した. アカタラセミアマウスでは0.97ng/g, 湿重量, 正常マウスでは0.65ng/g, 湿重量であり, 前者が後者より明らかに高く, 又, 水銀イオンは逆に前者が低かった. 静脈血においても動脈血と同じ事実が認められた. アカタラセミアマウスでは, 血液と同時に調べた脳, 肝中の水銀濃度が正常マウスのそれより高かった. この事実は, 水に難溶性の動脈血中の金属水銀の臓器移行によると推定された. 2.エタノール投与の影響;エタノール(2.0g/kg体重)を正常及びアカタラセミアマウスに注射後の呼気中の金属水銀濃度を測定した. エタノールを注射した後, マウスを金属水銀(3.54ng/m^3, 10分間)の条件で暴露した際, 暴露後6時間までの呼気中水銀の排泄量は(エタノール投与アカタラセミア):(エタノール投与ノーマル):(アカタラセミア):(ノーマル)=100:84:72:37であり, 正常マウス・アカタラセミアマウス共に, エタノール投与により呼気中の金属水銀排泄量は増加した. 又, エタノール投与アカタラセミアマウスの呼気中水銀量は, エタノール投与正常マウスのそれより高いことを見いだした. 3.マウスに放射性金属水銀の暴露濃度を変えて行った. 〔2.6mg/m^310分間投与の呼気中の排泄量〕及び〔1.8mg/m^310分間暴露の呼気中の水銀量〕の条件のもとで測定した. その結果, 暴露18時間までの呼気中水銀量の総計で(前者):(後者)=100:58を示し, 呼気中の排泄量は暴露濃度と併行していた. 同様にマウスに金属水銀1.8mg/m^310分の暴露と0.96mg/m^330分の暴露条件下の呼気中の金属水銀についても検討を行った.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masana Ogata;Hiromi Aikoh: Environ. Research.42. 421-424 (1987)
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[Publications] Masana Ogata;Tadamichi Meguro: Physiological Chemistry and Physics and Medical NMR.165-170 (1987)
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[Publications] Masana Ogata;Katashi Kenmotsu;Noboru Hirota;Tadamichi Meguro;Hiromi Aikoh: Archives of Environ. Health.42. 26-30 (1987)
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[Publications] Masana Ogata;Akira Matsuda;Tadamichi Meguro;Hiromi Aikoh: Physiological Chemistry and Physics.19. 79-82 (1987)