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1988 Fiscal Year Annual Research Report

dotーELISAによる微量血痕からの個人識別に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62570266
Research InstitutionKOCHI MEDICAL SCHOOL

Principal Investigator

石津 日出雄  高知医科大学, 医学部, 教授 (70033157)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 直子  高知医科大学, 医学部, 教務員 (10192155)
津々見 明  高知医科大学, 医学部, 助手 (50155420)
山本 雄二  高知医科大学, 医学部, 助手 (30136379)
Keywords人血証明 / 胎嬰児血証明 / 血液型 / モノクローナル抗体 / ドットブロット法 / ELISA
Research Abstract

本研究はdot ELISA法により血痕から各種抗原を検出し、個人識別上有用な情報を得ることを目的としている。
dot ELISA法の概要は以下のごとくである。被検血痕抽出液のごく微量(0.5〜1μl)をニトロセルロース膜上にドット状に吸着させ、これを固相抗原とし、これに一次抗体、ビオチン化二次抗体、ストレプトアゼジンー酵素結合体、さらに酵素発色基質を反応させ、発色の程度により目的とする抗原の有無を定性的に検出する。この方法を応用して下記の成績が得られた。
1.各種抗ヒト血清蛋白モノクローナル抗体を用いたdot ELISAによる人獣鑑別に関しては、抗ヒトアルブミン(抗ALB)及び抗ヒト免疫グロブリン.カッパ鎖(抗Igk)を使用する方法が法医学上特に有用であると思われた。すなわち、抗ALBを用いる方法は検出感度にすぐれ、またアカハラタマリン以下の各種動物血とは交差反応を示さないので、通常の血痕検査において利用価値が高く、さらにニホンザルの血液との識別が必要な場合には、抗Igkを用いる方法により、これとの識別も可能であることが明らかとなった。
2.成人血痕と胎嬰児血痕の鑑別に関しては、抗ヒトAFP及び抗ヒトIgAモノクローナル抗体を使用したdot ELISAによって同一血痕からAFP及びIgAを並行して検出することにより、極く微量の血痕から付着後1年を経ても両者の識別が可能であった(胎嬰児血痕IgA-,AFP+;成人血痕IgA+,AFP-)。また本法により血中AFPが増加する病的成人血痕と胎嬰児血痕の鑑別も可能であることが明らかとなった。
3.dot ELISA法により血痕の血液型判定についても若干の実験を行い、ごく微量の血痕から正確にABO式血液型の判定が可能であることを確認し、MN式血液型も判定できる可能性を認めた。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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