1988 Fiscal Year Annual Research Report
ホスホグリセレートムターゼ欠損症の分子遺伝学的研究
Project/Area Number |
62570367
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Research Institution | OSAKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐古田 三郎 大阪大学, 医学部, 助手 (00178625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻野 精一 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70280790)
水野 隆三 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
鈴木 友和 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (20028517)
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Keywords | ホスホグリセレートムターゼ / 骨格筋 / ヒトゲノムDNA / プロモーター |
Research Abstract |
ホスホグリセレートムターゼ(PGAM)欠損症解析の第一歩として正常のPGAM-M(筋型)のgenomic cloningに着手した。PGAM-M CDNAをプローブとしたgenomic southern blotで強くハイブリダイズする2本のバンドを基に2種類のenriched genomic libraryを作製した。それらのlibraryよりλPGAMM4.11(〜2.8kb)とλPGAMM5.11(〜4.3kb)をクローニングした。その後の解析からλPGAMM4.11はPGAM-M genomic DANの5^1側を入PGAMM5.11はその3^1側を構成し、両者は隣接することが判明した。PGAM-M genomic DNAの特徴を述べると、全長2.86kbで3つのEXONと2つのINTRONより成り立っていた。この構成は2.3-bisphosphogycerate mutase(BPGAM)の構成と似ており、特に2番目のINTRONは全く同じ場所に局在していた。このことはPGAMとBPGAMがgene familyで同じancestral geneより派生してきたという返説をさらに支持するものである。TATA boxと逆転したCCAT boxは通常の位置にみられた。他の筋特異的housekeeping geneとそのプロモーター領域を比較検討したところ"GGGGCTGGG"の9-bpエレメントが、アルドラーゼ筋型、クレアチンキナーガ筋型、グリセロアルデヒド-3燐酸脱水素酵素の遺伝子の5^1上流にも存在していた。不完全ではあるが乳酸脱水素酵素Aにも存在している。この9-bpエレメントが筋特異的プロモーターか否かはエレメントの変異実験が骨格筋特異的プロモーター活性に及ぼす影響をみなければならない。以下の実験は現在進行中である。1.PGAM-M欠損症の解析(米国コロンビア大DiMouro数授との共同研究)3つのEXONの両サイドのDNAを合成し、それらをprimerとして患者のgenomic DNAのEXON部分のみをポリメラーゼチェーンリアクション法により増幅し、その遺伝子構造を決定する。2.PGAM-M遺伝子座位の決定(英国MRCエドワード教授との共同研究)PGAM-B(脳型)にハイブリダイズしないPGAM-M INTRON or 5^1上流をプローブとしてPGAM-Mの遺伝子座を決定する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Seiichi Tsujino,et al.: J.Biol.Chem.
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[Publications] 辻野精一,佐古田三郎: "Annual Review 神経 1989" 中外医学社, 227-232 (1989)