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1987 Fiscal Year Annual Research Report

登校拒否児の生体リズムに関する研究-治療・予後との関連において

Research Project

Project/Area Number 62570441
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

草川 三治  東京女子医科大学, 第二病院小児科, 教授 (90075177)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 塚田 和子  東京女子医科大学, 第二病院小児科, 助手 (00183476)
三原 章  東京女子医科大学, 第二病院小児科, 助手 (80200145)
伊藤 けい子  東京女子医科大学, 第二病院小児科, 助手 (70201324)
田村 まり子  東京女子医科大学, 第二病院小児科, 助手
梅津 亮二  東京女子医科大学, 第二病院小児科, 講師 (80119908)
Keywords登校拒否症 / 生体リズム / 予後
Research Abstract

登校拒否児では, かなりの頻度にリズムの乱れ, すなわち朝の起床と夜の就眠が遅れる傾向にある. これは終液睡眠脳波や深部体温のパターン, β-エンドルフィシ, 皮膚電位, 心拍数, 尿中電解質, 尿中カテコールアミンの日内変動などのパラメーターについて検査するとかなりの頻度で異常が見られることが前回の報告で判明した. このうち, 今回は終夜睡眠脳波について, 睡眠のパターンを, さらに客観的に表示するために, レムーノンレム睡眠の周期性について検討した. これはGlobusらの方法を応用したもので, レム期ノンレム期にそれぞれ1, 0という数字を与え, これによる時系列から二値自己相関図を書かせるもので, 対照群と比べ, 登校拒否群ではレムーノンレム睡眠の周期性に乏しいという結果が得られた.
前回, 様々のパラメーターについて検査を行った症例の経過および転帰を詳細検討するために, 当科初診より約2年を経過した55例についてアンケート調査を行った. このうち, 現在登校しているものは35例(63%)で, まったく休まず登校しているものは26例(47%), 休みながらも登校可能なものは9例(16%)であった. 一方, 現在も登校していないものは20例(37%)であったが, 高校を中退したものや, 中卒のみのものがあわせて10例あり, これを除くと予後の悪いものは10例(17%)であった.
β-エンドルフィンおよびコルチゾールの日内変動に着目し, この両者ともリズム異常を来たしているものと, 両者とも正常であったものと比較すると, 予後不良群は両者とも異常の6例中4例(67%)に見られたのに対し, 両者とも正常の8例中では2例(25%)のみであった. このように, 生体リズムの乱れと予後とは関連があるものと推察されるが, そのほかのパラメーターと予後との関係については現在検討中である.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 梅津亮二・大谷智子・草川三治: 東京女子医大雑誌. 57. 1172-1177 (1987)

  • [Publications] 塚田 和子: 自律神経. 24. 530-535 (1987)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2018-02-02  

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