1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570441
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Research Institution | Tokyo Women's Medical College |
Principal Investigator |
草川 三治 東京女子医大, 第二病院小児科, 教授 (90075177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚田 和子 東京女子医大, 第二病院小児科, 助手 (00183476)
三原 章 東京女子医大, 第二病院小児科, 助手 (80200103)
田村 まり子 東京女子医大, 第二病院小児科, 助手
伊藤 けい子 東京女子医大, 第二病院小児科, 助手 (70201324)
梅津 亮二 東京女子医大, 第二病院小児科, 講師 (80119908)
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Keywords | 登校拒否症 / 生体リズム / サーカディアン・リズム / 抗うつ剤 |
Research Abstract |
1.今年度は登校拒否症の治療と予後との関連を検討した。まず、治療として当科で使用している抗うつ剤の登校拒否症に対する治療効果を検討してみた。対象は当科に受診したときの治療が明らかで、かつ予後の判明している47例で、このうちamitriptyine.clomipramine.levomepromazine.sulpyrideなどの抗うつ剤使用群のうち、登校状況が改善したものは53%であった。一方、非使用群では60%が軽快しており、抗うつ剤が登校拒否に対して必ずしも有効とは言えない結果となった。しかし、コントロール・スタディではないので、実際に抗うつ剤を投与した症例は一般に投与しなかった症例よりも重症例が多く、有効率が低い結果となった可能性が否定できない 2.登校拒否児へのChronotherapyとしての抗うつ剤の使用の裏付けとして、三環系抗うつ剤がサーカディアン・リズムに及ぼす影響をラットをつかった動物実験で検討中である。一つの方法として、ラットの明暗周期の位相をずらし、再同調するまでの早さでリズムの影響を見ることが可能であるが、デジプラミン、インプラミン、クロミプラミン投与群と、対照群では再同調率に差は見られなかった。 3.今年度は、研究のまとめとして、今までの研究で登校拒否児に異常の見られた生体リズムの様々なパラメータについて予後との関連を検討した。その結果、尿量および尿中Na排泄量、夜間深部体温、心拍数では入院時の検査で異常が見られた群と正常であった群とで予後に差は見られなかった。また、β-エンドルフィンでは、入院検査後まもなくの予後調査では、日内変動の有無と予後とに関連性が見られたが、今回調査をした長期予後では関連性が薄くなっていた。しかし、これらの結果も予後の判明している例数が十分でなく、確定的なことは言えなかった。
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Research Products
(2 results)