1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570591
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥村 稔 東京大学, 医学部(病), 助手 (50201281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 秀巳 東京大学, 医学部, 医員
小林 一博 東京大学, 医学部, 助手
安原 洋 東京大学, 医学部, 医員 (40210273)
百名 祐介 東京大学, 医学部, 助手 (50189809)
重松 宏 東京大学, 医学部, 助手 (40134556)
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Keywords | 臓器保存 / 臓器潅流 / 多臓器保存 / 多臓器移植 / 人工血液 / 安定化ヘモグロビン溶液 / プロスタグランディンI_2誘導体 / フルオロカーボン乳剤 |
Research Abstract |
腹腔内多臓器を同時潅流保存するにあたって、種々の潅流液を用いた実験的検討から次の知見が得られた。1)臓器保存に際して使用される潅流液は酸素運搬能もしくはPGI_2誘導体を付加することで臓器を移植された固体の代謝性アシドーシスの進行を予防できる。 2)臓器を移植された固体の長期予後は代謝性アシドーシス等ひとつの指標により予想をすることは不可能である。 3)酸素運搬能を有する潅流液には現在フルオロカーボン乳剤、安定化ヘモグロビンが存在するが、いずれも改良の余地があると思われる。 4)前述のフルオロカーボンを潅流液として使用する場合、その濃度による障害が重要な因子の1つと考えられる。 5)前述の安定化ヘモグロビン溶液を潅流液として使用する場合、その電解質組成、浸透圧が重要な因子の1つと考えられる。 6)潅流液に添加されたPGI_2誘導体は血管拡張、細胞保護作用の両面で作用すると考えられる。
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