1988 Fiscal Year Annual Research Report
連続疾走の椎間板、関節軟骨代謝に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
62570679
|
Research Institution | Faculty of Medicine, Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
伊藤 達雄 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (50111422)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 陽雄 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90009449)
|
Keywords | 椎間板 / 水代謝 / プロテオグリカン / コラーゲン / 非コラーゲン蛋白 / 圧縮荷重 / 振動 / 牽引荷重 / 組織内圧 / 変性 |
Research Abstract |
最終年度の研究実績は以下の通りである。 新鮮ブタ尾椎の椎体椎間板コンプレックスにおいて、連続圧縮荷重における水代謝経路、組織内圧発生機構および物性変化について徹底的に追求した。本研究では完量圧荷重装置を開発し、3H_2Oを用いた組織分画別の測定ならびにFCDの測定を基盤とし、得られたデータを薬物効能解析モデルを応用し、内圧発生の完量解析を実施した。これまでの外圧に対する椎間板内圧に関する知見を修正すべき結果を得るとともに、組織のコンパートメントにおける詳細な生理化学的反応を明らかにした。 次いで同様の資料に対し、連続完量振動の椎間板生理挙動と代謝に如何ように影響を与えるかを前年度知見の延長としより詳細に解析を実施するとともに、椎間板の牽引状態における同様解析を実施した。連続完量振動による椎間板の動的粘弾性挙動を筑波工業技研の協力の下にエネルギー吸収解析を実施し、振動周波数に応じて弾性率が変化するという新たな知見を得た。これと併行し、椎間板細胞代謝に与える影響を解析した。すなわち、プロテオグリカン合成能を部位別に測定し、現在DNA合成能、蛋白合成能を検討中である。 牽引という除圧は無視できぬ外的要因であり、水代謝FCDの変化およびコラーゲン架橋分析を実施した。すでに報告記載の一部知見を得たが、現在、引きつづき研究中である。
|
-
[Publications] Hirano,N.;Tsuji,H.,et al: SPINE. 13. 1291-1296 (1988)
-
[Publications] Hirano,N.;Tsuji,H.;Itoh,T.,et al: SPINE. 13. 1297-1302 (1988)
-
[Publications] Tsuji,H.,et al: Orthop Transaction. 12. 114-115 (1988)
-
[Publications] Ohshima,H.;Tsuji,H.,et al: SPINE. 14. (1989)
-
[Publications] Ishihara,H.;Tsuji,H.,et al: SPINE. 15. (1990)