1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570787
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
奥田 稔 日本医科大学, 医学部, 教授 (70073731)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目沢 朗憲 日本医科大学, 医学部, 助手 (60182151)
大塚 博邦 日本医科大学, 医学部, 講師 (80094647)
|
Keywords | 鼻アレルギー / ケミカルメジエター / ヒスタミン / ロイコトリエン / プロスタグランディン / 血小板活性化因子 / 誘発テスト |
Research Abstract |
鼻アレルギーの発症に重要と考えられるケミカルメジエター, ヒスタミンロイコトリエンD_4(LTD_4), プロスタグランディンD_2(PGD_2), 血小板活性化因子(PAF)を用いて鼻粘膜誘発テストを行い, 抗原, 対照と比較した. テストは閾値法で行い, 反応はくしゃみ回数のカウント, 鼻汁の重量測定, 鼻腔通気度の測定で評価した. 抗原誘発によりくしゃみ, 水性鼻汁, 鼻腔通気抵抗の増加がみられた. ヒスタミンでも三症状がみられたが, 抗原に比し持続時間が短く, くしゃみが多く, 通気抵抗の増加が軽度であった. LTD_4はくしゃみはなく, 鼻汁の増加は軽度だが持続性の通気抵抗の増加がみられた. PGD_2は大量でも三症状の発現はみられなかった. PAFは鼻汁および通気抵抗の増加を来したが, その量は鼻アレルギーで遊離される量を遙かに越していた. 鼻アレルギーのケミカルメジエーターとしてはヒスタミン, ついでLTD_4が重要と考えられた.
|
Research Products
(1 results)