1987 Fiscal Year Annual Research Report
ストロボスコピーと筋電図と空気力学的検査の多元的同時記録による発声に関する研究
Project/Area Number |
62570789
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
吉田 哲二 久留米大学, 医学部, 助教授 (70080926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平出 芳生 久留米大学, 医学部, 講師 (50140695)
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Keywords | ファイバーストロボスコピー / 筋電図 / 発声機能検査 / 同時記録 |
Research Abstract |
従来発声に関する研究は, ストロボスコピーによる声帯振動状態, 筋電図による筋活動様式, 発声機能検査装置を用いた声の能力や空気力学的検査が行われてきた. これらの三種類の研究方法を同時に記録し分析できれば, より多元的に発声のメカニズムが検討でき, 各疾患の診断, 治療法の決定, 治療効果の判定に役立つと考えられる. しかし3つの検査法を同時に記録するにはまだ技術的にも非常にむずかしい点が多々ある. そこでまず2つの検査法を組み合せることから始めた. 具体的にはファイバーストロボスコピーと発声機能検査を同時記録することから始めた. その記録装置の概要は次のごとくである. オリンパス製ファイバースコープを日立製三管ビデオカメラに接続し, B&K製ストロボスコープを用いてVTRシステムに画像を送る. 一方発声機能検査装置(PS-77)によって得られたFO,Sound pressure level,Mean airflowrateの値を, 0.5sec毎にデジタルパネルメーターに表示させ, その数値を小型カメラで撮影し, ビデオカメラワイパー装置に一旦送る. そしてファイバーストロボスコピーのテレビ画像内に同時に表示する. このことについてはすでに学会で発表し, 論文にもなっている. 一方ファイバーストロボスコピーと筋電図検査の同時記録は, 現在パイロットスタディの段階であるが, 何とか記録が可能となった. ここでは筋電図にハムが入るのが最大の難点である. 今後の問題は前述の3つの検査法をいかにして画像内に記録するかである. その一つのアイデアとして, 84チャンネルの筋電図装置に甲状披裂筋と輪状甲状筋の筋電図波形とFO,MFR,SPLの数置を同時に記録し, その画像をファイバーストロボスコピーの画像内に送り, 同時記録することを開発している.
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Research Products
(1 results)