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1987 Fiscal Year Annual Research Report

炎症における急性期反応物質の抗炎症作用の解明

Research Project

Project/Area Number 62570978
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

中川 秀夫  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (00012617)

Keywords急性期反応物質 / プロテアーゼインヒビター / 抗炎症作用 / 多形核白血球の化学遊走
Research Abstract

本研究では, 種々の急性期反応物質のなかでも特にプロテアーゼインヒビターをとりあげ, その精製と抗炎症作用について検討し下記の成果を得た.
1.ラットのカラゲニン空気嚢炎症モデルから血清および滲出液を採集し, 急性期反応物質であるα_2acute-phase macroglobulin(α_2APM), cysteine-proteinase inhibitor(CPI)およびα_1proteinase inhibitor(α_1PI)を大量に精製することに成功した.
2.急性期反応物質である"chymotrypsin inhibitor"を精製し, その性状を検討した結果, α_1PIと同一物質であることを明らかにした.
3.ラットの多形核白血球(PMNs)の化学遊走に対する影響について検討した. その結果, α_2APMおよびα_1PIはPMNsの化学遊走を有意に抑制したが, CPIは抑制しないことを明らかにした. これらの結果は, α_2APMおよびα_1PIが炎症の急性期における内因性のPMNs浸潤抑制因子であることを示唆していると考えられる.
今後, 血管透過性および肉芽組織由来の線維芽細胞の増殖に対するα_2APM, CPI, α_1PIの影響について検討する予定である.
なお, 本研究の補助金によって購入した日立多本架冷却遠心機は, 研究全般, 特にラットからPMNsを採集, 分離する際に必要な機器であり, 研究能率の向上に寄与した.

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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