1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62580001
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
一丸 節夫 東京大学, 理学部, 教授 (80010734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 成典 東京大学, 理学部, 助手 (80183862)
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Keywords | 高密度物質 / 状態方程式 / 相図 / 固化 / 混合系 / 密度汎関数法 / 高次相関 / 白色矮星 |
Research Abstract |
今年度の研究成果は大きく分けて次の2点にまとめられる: 1.非線形密度汎関数法による古典一成分プラズマ固化の解析 古典一成分プラズマがbcc結晶相に固化する条件を、改良されたhypernetted chain法による直接相関関数を用いて、密度汎関数法で解析した。粒子間相対座標の3体相関や角度相関の効果を微視的計算により明らかにし、固化条件を計算するための簡便な方法を提案した。 2.白色矮星内の高密度炭素-酸素混合物質の熱力学関数、固化転移および相図 白色矮星内部条件に対応する高密度炭素-酸素混合物質の状態方程式 をモンテカルロ・シミュレーション法、積分方程式法、密度汎関数法を用いて解析した。その結果、炭素-酸素二種イオン混合プラズマでは、固相液相の両方で、線形混合則が、精度よく成り立つことを示した。次に、炭素-酸素二種イオン混合プラズマの固化に伴う相図を正確に計算し、それが共沸型(azeotropic)であることを示した。さらに相変化に伴う質量密度の不連続なとびを評価した。これらの計算結果は白色矮星の進化過程を解析するのに重要である。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] S.Ogata.: Rhys.Rev.A. 38. 1457-1460 (1988)
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[Publications] S.Ichimaru.: Astrophys.J.334. L17-L20 (1988)
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[Publications] S.Ogata.: Phys.Rev.A. 39. 1333-1343 (1989)
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[Publications] H.Iyetomi.: Phys.Rev.A. 39. (1989)
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[Publications] S.Ogata.: Phys.Rev.Lett.
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[Publications] S.Ogata.: J.Phys.Soc.Jpn.58. 356-359 (1989)
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[Publications] S.Ogata.: Phys.Rev.Lett.
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[Publications] K.Sato.: J.Phys.Soc.Jpn.58. (1989)
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[Publications] S.Tanaka.: Phys.Rev.B. 39. 1036-1051 (1989)
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[Publications] A.Nakano.: Phys.Rev.B. 39. (1989)
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[Publications] A.Nakano.: Phys.Lett.(1989)
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[Publications] S.Ichimaru.: "in"Recent Progress in Many-Body Theories"Proc.Intern.Conf.Recent Progress in Many-Body Theories" Plenum、London, 9 (1988)