1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62580252
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
川淵 里美 東海大学, 教育研究所教育工学研究室, 助教授 (10055882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊川 健 文部省放送教育開発センター, 教授 (80056001)
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Keywords | 映像教材サマリー / 教育情報 / PCM / データベース / 高等教育 / 静止画 |
Research Abstract |
映像教材のサマリーを作成する方法として、画面の輝度変化を利用して電子的により正確に抽出を行うために、フレーム間相関をリアルタイムで行い、放送大学授業番組・取材テープなどのサマリーを試作した。さらに、(1)自動キーシーン抽出、評価の実験、(2)キーシーンの横断的検索(番組中の各関連シーン)、評価実験、(3)映像教材サマリーシステム設計のための評価を行った。以上の結果、サマリー作成にあたっては番組等の形態を考慮してサマリー作成のためのモードを設定した。映像に関しては、映像の切れ目に着目する〈1〉カット対応型、タイマーによる〈2〉等間隔型、手作業の〈3〉手動型とし、教材や素材の性質によってはこれらの組合せがある。音声に関しては、〈1〉分断型、〈2〉連続型があり、分断型はカット画面に付随した数秒の音声を記録するものであり、連続型は映像教材の音声部分はすべてサマリーに収録するモードである。連続型は、将来静止画放送が実施される場合やCATV等で多チャンネル同時放送を想定している。したがって、映像教材サマリー作成はこれらの組合せによる5つのモードである。 サマリーは、一枚の静止画とそれに付随する数秒の音声との組合せより構成し、光ディスクに蓄積するが、効率的に蓄積するために映像信号部分にPCM化した音声を記録する方式をとる。たとえば、放送大学授業番組の場合、1教材45分約100カットで構成されているので、7秒の音声の静止画の組合せでサマリーを作成すると1300フレームが必要で、NTSC方式では1秒間30フレームであるから通常の再生時間に換算して約43秒分を記録することによりサマリーが作成できる。光ディスクには片面30分、54000フレームの記録が可能であり、音声7秒でサマリーを作成した場合ディスク1枚に84番組を収録できる。更にサマリー評価実験は、上越教育大学、視聴覚センター等で実施した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 菊川健: 電子情報通信学会研究会資料. ET88ー4. 63-66 (1988)
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[Publications] 菊川健: 日本教育工学関連学会大会論文集. 3H05. 633-634 (1988)
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[Publications] 川淵里美: 日本教育工学関連学会大会論文集. 1A03. 7-10 (1988)
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[Publications] 川淵里美: 日本教育工学関連学会大会論文集. 3H04. 631-632 (1988)
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[Publications] 菊川里美: 日本教育工学関連学会大会論文集. 2K07. 703-706 (1988)