1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62612001
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
栗村 芳實 茨城大学, 理学部, 教授 (80007707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西出 宏之 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90120930)
蒲池 幹治 大阪大学, 理学部, 助教授 (40028163)
江川 博明 熊本大学, 工学部, 教授 (50040358)
平井 英史 東京理科大学, 工学部, 教授 (90010751)
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Keywords | 高分子錯体 / 気体吸着 / 錯形成 / 多重相互作用 / 磁性体 / 樹脂 / ウラン |
Research Abstract |
高分子金属錯体に特有なソフト相互作用と多重相互作用を動的かつ定量的に解明する目的で, 初年度は以下のような研究実績をあげた. イミノー酢酸残基を有する高分子キレートと各種遷移金属イオンとの錯形成反応の生成定数を求め, 高分子キレート特有の多段錯形成を定量的に解析した. また, 高分子マトリツクス内の多重相互作用が高分子金属錯イオンの配位子置換反応の速度におよぼす効果を明らかにした(栗林). 一酸化炭素, エチレン, プロピレンなどのオレフィンを種々の混合ガス中から選択的に吸着する各種高分子金属錯体を合成することに成功し, 気体分子の選択的吸着は,これら錯体と気体分子の多重相互作用に基いて, 分子識別が達成されるためであることを明らかにした(平井). アルドオキシム型キレート樹脂によるウランの選択吸着においては, 高分子マトリックスの種類, 樹脂の細孔構造, 親疏水性バランスなどとウラニルイオンや他の共存イオンの錯形成パラメータ, 吸着速度との関係の関係について検討し, 樹脂マトリックス内における多重相互作用と分子識別の関連を定量的に解析した(江川). 側鎖に銅またはバナジウムなどのテトラポルフィリン錯体を結合する高分子錯体の側鎖間の不対電子相互作用を検討した. その結果いくつかの試料において, 部分的に強磁性体が生じていることを明らかにし, ソフト相互作用と磁性発現の関係について検討した(鎌池). 高分子マトリックスに固定されたポリフィリン錯体を対称に, これらの膜と酸素, 窒素分子などとの多重相互作用を解析し, 固相系においても溶液系同じ動力学があてはまることを示し, 気体分子の促進輸送における錯体の効果の定量化に必要な各種動的パラメータを算出した(西出).
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Research Products
(10 results)
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[Publications] Yoshimi Kurimura: J. Chem. Soc., Faraday Trans 1. 84. (1988)
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[Publications] Yoshimi Kurimura: J. Chem. Soc., Faraday Trans 1. 84. (1988)
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[Publications] Hidefumi Hirai: Bull. Chem. Soc. Jpn.60. 441-443 (1987)
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[Publications] Hidefumi Hirai: Bull. Chem. Soc. Jpn.60. 385-390 (1987)
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[Publications] Hiroaki Egawa: J. Macromol Sci. Chem.
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[Publications] A. Jyo: submitted for publication in Bull. Chem. Soc. Jpn.
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[Publications] Mikiharu Kamachi: Macromolecules. 20. 2665-2669 (1987)
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[Publications] Mikiharu Kamachi: Chemistry Letters. 2331-2334 (1987)
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[Publications] Hiroyuki Nishide: polymer Journal. 19. 839-844 (1987)
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[Publications] Hiroyuki Nishide: Macromolecules. 20. 2312-2322 (1987)