1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62830002
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Research Institution | Nihon Junior College of Economics |
Principal Investigator |
山口 幸三 日本経済短期大学, 経営科, 助教授 (80158104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 忍 日本経済短期大学, 経営科, 助教授 (70187730)
光成 豊明 日本経済短期大学, 経営科, 助教授 (70062031)
大友 純 日本経済短期大学, 経営科, 助教授 (20176944)
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Keywords | マネジメント・ゲ-ム / 経営シミュレ-タ |
Research Abstract |
本年度は計画された研究期間の最終年度であり、本研究の完成を目指した。本研究は大学・短大における講義中心の経営教育の弊害を取り除くため、コンピュ-タを技術的な基礎において、マネジメント・ゲ-ムの導入による実戦的な経営活動を学生に疑似体験させるためのシステムの開発を目指したものである。マネジメント・ゲ-ムは企業の社員研修においても広く採用され、その教育的効果が認められている。われわれが開発したものは、企業の社員研修用よりも、大学における教育用として効果のあるものである。学生は実務的知識に疎いので、その欠如を補い、さらにゲ-ム進行中にそれらの実務的知識の修得を促すようなシステムが最良と考えられるのである。当初、われわれがシステム化したマネジメント・ゲ-ムでは、審判団の行なう集計・検算作業のコンピュ-タ化を行なった。審判団の集計・検算作業がゲ-ム進行のスピ-ドアップのネックとなっていたからである。この結果、学生の意思決定作業時の指導がより密度の高いものとなった。続いて、学生の行なう意思決定、会計処理作業のコンピュ-タ化を目指した。ただし、この部分のコンピュ-タ化にあたっては、できる限り学生の手作業の部分を残した。全面的なコンピュ-タ化は教育効果が少ないという判断からである。したがって、審判団へのデ-タ提出に当たって審判団がやりやすいようにシステム化した。この段階ではデ-タ集計はフロッピィディスクによるオフライン集計であった。そこで次に、LANシステムを用いたオンライン集計のシステムを構築することにした。しかし、パソコンのハ-ド技術的な制約からLANシステムによるゲ-ム・システムは一部しか完成せず、その全面的な構築には到らなかった。けれども、われわれの研究計画を立案した当初の目標は達成し、さらにその目標を上回る研究成果をあげたと確信する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 光成豊明,山口幸三,大友純,三井泉: "LANを利用したCAIシステムの構想と運用例" 日本システム工学会研究会資料. MCB8258. 1-6 (1988)
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[Publications] 山口幸三,光成豊明,大友純,三井泉: "大学教育用マネジメント・ゲ-ムの今日的意義とその開発" 日本経済短期大学紀要. 第19巻2号. 103-110 (1989)