1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62840010
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩坂 泰信 名古屋大学, 水圏科学研究所, 助教授 (20022709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紀本 岳志 紀本電子工業, 専務取締役技術開発研
増沢 敏行 名古屋大学, 水圏科学研究所, 助手 (40023858)
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Keywords | 大気SO_2 / 低濃度SO_2 / SO_2モニタリング |
Research Abstract |
本年度は、試料大気中の亜硫酸ガスの固定、発光試薬の混合方法について、自然の大気状態を想定して、検討した。安定剤としては、蟻酸アンモニウム:2μMと水酸化ナトリウム;0.1mMの混合溶液を、また、発光試薬としては、硫酸セリウム;5mMと硫酸;100mMの混合溶液を使用するのが適当と判断された。 9月には、都市大気と海洋大気の双方が観測できる所として、三河湾の佐久島において野外調査を実施し、システム全体について種々の面からテストを行った。発光試薬を細いチューブを利用して、混合させる方法は、再現性の良いデータを得るためには、きわめて有効であった。このシステムでは、約10分間毎にデータを得ることが可能であり、今後の研究においては、とりわけ変化の早い現象に有効と考えられた。 検出限界に近いSO_2ガス濃度は見られず、野外で検出限界をたしかめることは出来なかったが、1ppbVに近い低濃度でも充分に作動することを確かめた。実験室では、PPtレベルまで充分な感度があることを確かめてある。 今後は、装置の軽量化、自動化、窒素酸化物の混入の効果、発光試薬の劣化等について検討を加える必要があろう。
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[Publications] M.Yamato;Y.Iwasaka;A.Ono;M.Yoshida: Proc.NIPR Symp.Polar Meteorol.Glaciol.1. 82-90 (1987)
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[Publications] M.Yamato;Y.Iwasaka;K.Okada;A.Ono;F.Nishio;M.Fukabori: Proc.NIPR Symp.Polar Meteorol.Glaciol.1. 74-81 (1987)
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[Publications] Y.Iwasaka;M.Yamato;R.Imasu;A.Ono: Tellus. 40B. 494-503 (1988)