1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62850015
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
高田 浩之 東京大学, 工学部, 教授 (40010699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 三郎 東京大学, 教養学部, 教授 (50010913)
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Keywords | 振動翼列 / 三次元翼列 / 非定常空気力 / 翼列フラッタ |
Research Abstract |
本研究はキャンバーや捩りをもつ3次元翼列の固有振動モードの数値計算と振動翼列のまわりの3次元非定常流の数値計算を組み合わせることによって、任意の3次元振動翼列に働く非定常空気力を計算する数値解析コードを作製しようとするものである。 流れの計算はポテンシャル解法によって行う。昨年度は任意形状を有する2次元の非圧縮翼列について、翼の有限負荷や翼厚の効果、前縁付近の翼形状の影響、後流上の非定常渦の影響などを正確に取り入れて、翼に働く非定常空気力を精度よく計算することのできる数値計算法と計算格子の作製法とを検討した。また、任意形状の3次元翼の固有振動モードの解析プログラムを作製した。 今年度は以上の成果を踏まえ、3次元翼列への拡張を行った。これは、まず3次元翼列のまわりの定常流の解を求め、次にそれに重畳された3次元の翼振動に基ずく非定常微少変動の流れ場を、定常流れの3次元性や定常後流面のねじれ、翼列配置の任意性などを考慮に入れて計算するというものである。ただし、流れは非粘性、非圧縮としている。 完成した計算コードを用いて、ある実験用に設計され実用に供されている圧縮機を対象として、その動翼列に働く非定常空気力を計算し、フラッタ特性の吟味を行った。また翼列の各半径断面に相当する2次元翼列のフラッタ特性との比較も行った。その結果、圧縮機設計点流量付近、および失速点流量付近における3次元フラッタの興味ある性格などを明らかにした。以上の成果は昭和63年11月日本ガスタービン学会・日本機械学会共催の講演会において発表し、近く機械学会論文集に投稿の予定である。 現在、上記プログラムを圧縮性流れに対して拡張中である。
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Research Products
(1 results)