1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62860016
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
猪内 正雄 岩手大学, 農学部, 助教授 (10003782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 良一郎 及川自動車株式会社, 社長
立川 史郎 岩手大学, 農学部, 助手 (70142891)
酒井 秀夫 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (70126069)
後藤 純一 高知大学, 農学部, 助教授 (90127928)
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Keywords | 試作 / 機械性能 / 作業性能 / 性能評価 |
Research Abstract |
今年度は研究計画どおり、1.前年度製作の試作機改良・手なおし、2.試作機の機械性能評価のための基礎試験、3.試作機の作業性能評価のための応用試験、4.研究成果のとりまとめを実施した。 得られた結果の概要は以下のとおりである。1.ウインチの巻上力と巻上速度を設計値に近づけるために油圧モータの交換、タワー先端部の作業索受けシーブ取付方法の改良、控索架設のための簡易手巻ウインチの設置などの改良・手なおしを行った。2.試作機の機械性能試験を行った結果、ほぼ設計値どおりの値が得られた。3.試作機の作業性能試験を行い、作業能率の測定、集材コストの算定、荷掛手の労働負担の測定を行った結果、それぞれ当初期待したとおりの値が得られた。4.研究成果報告書を印刷した。 従来のクレーン付小形運材車と比較して試作機を評価した結果は以下のとおりである。1.木寄集材能率は約2倍である。2.木寄集材可能距離は約2倍である。3.労働生産性は約3倍である。4.クレーン付小形運材車の使用可能域は上げ木集材可能林分にかぎられるのに対して、試作機は勾配20度程度の上げ木および下げ木両集材が可能である。5.木寄集材コストは約50%である。6.荷掛的の労働負担は約20%軽減される。7.残存立木への損傷については不明である。 今後の課題としては、ハード面で1.インターロック装置の開発、2.運転操作レバー位置の検討、3.グラップルソーあるいはプロセッサ装置の装着、ソフト面で1.導入効果の上がる林分条件の検討、2.集材路の配置、3.作業実績の積み重ねの必要性などがあげられる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 酒井秀夫: 第100回日本林学会大会発表論文集. 100. (1989)
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[Publications] 立川史郎: 第100回日本林学会大会発表論文集. 100. (1989)
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[Publications] 猪内正雄: 第100回日本林学会大会発表論文集. 100. (1989)
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[Publications] 後藤純一: 高知大学農学部演習林報告. 16. (1989)