1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62860028
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
北村 貞太郎 京都大学, 農学部, 教授 (30026455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 一男 香川大学, 農学部, 助手 (80036061)
小林 慎太郎 京都大学, 農学部, 助教授 (20026602)
畑 武志 神戸大学, 農学部, 助教授 (70031193)
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Keywords | 土地利用 / 土地利用モデル / 農地転用 / 重力モデル / 土地利用計画 / 土地利用転換関数 / スプロ-ル / 土地利用規制 |
Research Abstract |
本年度は、滋賀県湖北地域(長浜市)に加え、愛知県常滑市を対象地域として、調査、研究を実施した。昨年度に引続き、土地利用転換関数を誘導する上で基礎となる重力モデル及び土地利用モデルの理論的研究を含めて実施した。得られた成果は下記の諸点である。 (1)長浜市と周辺市町村の転出入の相違は、人口移動の異方性で説明され、モデルにおける転出入係数、距離係数のマッピングにより地域間移動の強度が分布する。さらに、モデル式の係数補正により、移動分析が明瞭になることから、修正重力モデル式を誘導し、地図パタ-ン問題に対する一つの解釈を与えた。 (2)長浜市における転出者と転入者の移動目的には相違があり、転出者及び転入者双方において、移動目的と移動先との関係は強く、その推定値は高い確率で再現される。これらの結果は、対数線形モデルから誘導され、本モデルの有効性が証明された。さらに、集計モデルである重力モデルの異方性の説明限界を十分補完している。 (3)都市近郊である常滑市および周辺市町村の世帯人員は全く同じ傾向で、ある水準に向かって、減少している。このモデリングはク-リングセオリ-で説明され,農地転用動態はこの世帯人員との強い相関から誘導される。よって、時系列動態解析に関する微分方程式の誘導により、農地転用動態分析における熱伝導方程式化への基礎を与えた。
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