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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ウイルス性白血病の発症機構の解析

Research Project

Project/Area Number 63010016
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小高 健  東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012691)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 里仁  国立精神, 神経センター, 室長 (30129746)
竹森 利忠  千葉大学, 医学部, 助教授 (60114295)
甲斐 一成  山口大学, 農学部, 助教授 (60085628)
石本 秋稔  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50073127)
井川 洋二  理化学研究所, 筑波研究センター, 主任研究員 (40085618)
Keywords白血病 / ウイルス / 感受性 / 遺伝子 / エンハンサー / 分化 / 造血細胞
Research Abstract

分子生物学の知見と技術を利用しながら、白血病ウイルス(マウス、ヒト)による宿主個体の発症機構の解析を試みた。
1.標的細胞:Friend白血病の発症の際に、IAP遺伝子などが活性化されることがわかった。Friendウイルス産物中で発症に主役を演ずるgp55がオリゴマーの形で細胞内に存在する。
2.細胞相互作用:Friend白血病の脾腫から、間質細胞、それに依存して増殖する造血系細胞の培養系を得た。更に後者から非依存性の腫瘍株が派生した。造血系細胞株は適当な刺激でヘモグロビンを産生する。Abelsonウイルスを胎児胸腺培養細胞に感染させると、BALB/Cマウスのは感受性、C57BL/6のは抵抗性であるが、C57BL/6のでも胎児肝臓中のリンパ球は感受性である。
3.発症に関与する遺伝子:Friendウイルスgp55遺伝子の3^1端の1bpの挿入を解消したところ発病力を失った。しかしDBA/2マウス新生児に注射すると長い潜伏期の後に低頻度で発症させた。ここから回収した発病力をもつウイルスは1bpの挿入を起こしていた。Friendウイルスのうち、神経麻痺をおこす特殊な株をクローニングした。HTLV-1が2つのLTRをもって環状DNAをつくるときの、U5-U3の接合部位を調べたところ、塩基配列が著しく不均一であった。
4.エンハンサー様配列と細胞の分化:AbelsonウイルスのLTR中のエンハンサー部分を、他のウイルスのエンハンサーと取り換えたところ、骨髄細胞に対する形質変換脳が低下した。また変換された細胞の分化の程度に相違が認められた。FriendMCFウイルスにエイズウイルスのエンハンサー部分をいれたところ、細胞内のウイルス増殖速度が著しく低下した。tarをいれたときにはウイルスとして回収できなかった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] S.Shibamura.: Japna.J.Cancer Research. 1989.

  • [Publications] H.Amamuma.: IARC(WHO)Sci.Public.92. 171-180 (1988)

  • [Publications] H.Kimoto.: Eur.J.Immunol.(1988)

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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