1988 Fiscal Year Annual Research Report
生体の構造・機能の解明と維持・回復・強化のためのバイオメカニクス
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63300009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
瀬口 靖幸 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20031073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷下 一夫 慶応大学, 理工学部, 助教授 (10101776)
村上 輝夫 九州大学, 工学部, 助教授 (90091347)
赤松 映明 京都大学, 工学部, 教授 (40025896)
佐藤 正明 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (30111371)
林 絋三郎 北海道大学, 応用電気研究所, 教授 (90026196)
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Keywords | 生体組織 / 連続体力学 / 構成式 / 成長と吸収 / 残留応力 / 生体機能 / 観察 / 計測技術 / ガス / 流体 / 物質移動 |
Research Abstract |
研究実施計画に従い、次の各項に揚げる事項につき検討が行われた。 1.連続体力学としての生体組織-心筋の不均質、異方性と心室構造を加味するモデル化。生体のリモデリングを応力の再配分と結びつける力学体系の可能性の提案。 2.生体の成長・吸収に関する理論と実験-靱帯の動揺性と運動効果。一様ひずみ仮説と動脈血管の力学。 3.筋系のバイオメカニクス-心筋の構成式。大腿動脈、冠動脈の動態。 4.新しい観察・計測技術とその関連-歳差式遠心ポンプ(人工心臓)の流れの計測、内皮細胞のマイクロピベット計測、高分子ピエゾセンサによる形態計測、膝関節の安定性の計測、靱帯のひずみ分布計測への画像処理の応用。 5.流体関連現象に関する研究-血流の流れ分布、関節摩擦の流体膜形成、血液粘性とヘマトクリット、可崩壊管の不安定解析、脱血回路の流れ、間欠流における乱流、肺呼吸の流れと拡散などである。 この他、昭63.9.16〜17にバイオメカニクスカンファレンスを札幌で開催し、年間実行計画につき討議するとともに、外部研究者をまじえ研究交換を行った(演題数50)。定例会議は予定より少ないが昭63.7.9(東京)、同10.18(福岡)、平1.3.20(東京)の計3回にわたり研究連絡と研究交換を兼ねて行われた。なお、1989年12月にはASME/JSME共催シンポジウム(サンフランシスコ)を行うことを本研究組織が中心となって定めたほか、1990年の第1回バイオメカニクス会議(サンディエゴ)、1991年の第3回米中日バイオメカニクス会議開催ならびに第2回日米中バイオメカニクス会議の会議録出版の中心的役割をはたした。
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Research Products
(27 results)
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[Publications] Y.Seguchi,: Progress and New Directions of Biomechanics. 164-175 (1989)
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[Publications] 和田成生: 日本機械学会論文集. 505C. 2069-2076 (1988)
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[Publications] M.Tanaka,: 1988 Advances in Bioengineering. 61-64 (1988)
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[Publications] 田中正夫: 大阪大学 BME研究会コロシアム. 7-12 (1989)
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[Publications] 瀬口靖幸: 第1回バイオメカニクスカンファレンス講演論文集. 74-75 (1988)
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[Publications] 田中正夫: 第1回バイオメカニクスカンファレンス講演論文集. 8-9 (1988)
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[Publications] K.Takamizawa,: Biorheology. 25. 555-565 (1988)
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[Publications] K.Takamizawa,: Biorheology. 25. 869-877 (1988)
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[Publications] T.Kato,: Cire Shoch. 26. 383-390 (1988)
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[Publications] H.Abe,: Progress and New Directions of Biomechanics. 119-128 (1989)
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[Publications] H.Abe,: 東北工学院(中国).
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[Publications] M.Sato,: Biorheology. 25. 279-288 (1988)
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[Publications] N.Ohshima,: Biorheology. 25. 339-348 (1988)
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[Publications] D.P.Theret,: J.Biomech.Eng.110. 190-199 (1988)
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[Publications] 辻隆之: 第1回バイオメカニクスカンファレンス講演論文集. 38-39 (1988)
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[Publications] 城山友広: 人工臓器. 17-3. 1050-1053 (1988)
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[Publications] 山田典孝: 日本機械学会 関西支部 第64期定期総会講演会 論文集 発表予定. 718. (1989)
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[Publications] T.Akamatsu,: Artificial Heart 2. 107-112 (1988)
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[Publications] K.Shino,: The Jouranal of Bone Joint sorgery. 69-B No.4. 608-613 (1987)
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[Publications] K.Tsujioka,: Am.J.Physiol.(Heart Circ.Physiol.23). 254. 1010-1016 (1988)
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[Publications] F.Kajiya,: Cardiovascular Research. 22. 545-554 (1988)
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[Publications] T.Fujiwara,: Circulation.78-5. 1210-1217 (1988)
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[Publications] T.Murakami,: Progress and New Directions of Biomechanics. 403-412 (1989)
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[Publications] Y.Mathuzaki,: Atheros clerosis. 15. (1989)
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[Publications] Y.Matsuzaki,: J.Biomech.Eng.
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[Publications] Y.Matsuzaki,: Progress and New Directions of Biomechanics.
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[Publications] 中野厚史: 第1回バイオメカニクスカンファレンス講演論文集. 92-93 (1988)