1988 Fiscal Year Annual Research Report
教師の資質と教員養成・研修のカリキュラム改善に関する教育学的研究
Project/Area Number |
63301034
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大田 堯 東京大学, 教育学部, 名誉教授 (30012537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 学 東京大学, 教育学部, 助教授 (70135424)
真野 宮雄 筑波大学, 教育学系, 教授 (50015418)
中野 光 立教大学, 文学部, 教授 (90100453)
寺崎 昌男 東京大学, 教育学部, 教授 (20062573)
柴田 義松 東京大学, 教育学部, 教授 (60107464)
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Keywords | 教師 / 教師教育 / 教育研修 / 研修制度 / 初任者研修 / 教師教育カリキュラム |
Research Abstract |
昭和63年度の研究においては、全体研究会において、(1)教師の資質と力量の概念についての研究、(2)準備教育カリキュラムの構造に関する研究、(3)現職教育の制度と方法についての実態調査研究、(4)現職教育のカリキュラムの系統についての研究、(5)教師教育の比較研究の諸領域についての研究課題の整理を行うとともに、特に次の二つの課題について集約的な調査研究を行ってきた。 その第一は、初任者研修の制度と方法に関する実施状況の調査研究であり、東北地方(宮城県等)および関西地方(広島県、京都府等)における研修の実施状況と大学の参加協力状況について予備調査を重ねてきた。調査により、府県ごとの研修内容・方法の多様性、教職の専門的力量の形成過程における先輩教師からの経験の伝承の意義、初任者教師の要求している研修内容の多様性などが明らかになりつつある。 第二の重点的な課題は、教職の専門化をめぐる国際的な動向の比較研究にあった。本年度においては、アメリカ、イギリス、フランス、ソビエトの各国における教師教育の改革動向を示す資料と文献の収集につとめ、それぞれの改革における「教職の専門性」の概念と養成・研修のカリキュラムに関する比較検討を進めてきた。なお、この教師教育改革の国際的な比較研究については、今年8月に開催される日本教育学会において、本研究の中間報告として発表し、批判と検討をあおぐ予定である。
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[Publications] 神田修: "教師の研修権" 三省堂, 1-212 (1988)
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[Publications] 大田堯: "教育は誰のものか" 一ツ橋書房, 1-242 (1988)