1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63301071
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
澤登 俊雄 国学院大学, 法学部, 教授 (70052090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新倉 修 国学院大学, 法学部, 教授 (10119050)
前田 忠弘 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (60157138)
斉藤 豊治 甲南大学, 法学部, 教授 (00068131)
守山 正 拓殖大学, 政経学部, 助教授 (90191056)
村井 敏邦 一橋大学, 法学部, 教授 (70017581)
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Keywords | 少年法 / 少年非行 / 少年審判 / 保護手続 / 保護処分 / 少年裁判所 / インテイク |
Research Abstract |
本年度は、補助金交付年度の最終年に当たるため、これまでの研究成果の検討・補充・総合を行い、さらに種々の形式によって可能な限りそれらの公表・公刊の準備に重点をおいて研究活動の推進に努めた。 まず、主たる研究対象である各国の少年法制の比較研究については、引き続きコンピュ-タ専門家のアドバイスを受けながら、各国担当者において、文献・判例・法令に関するデ-タ・ベ-スの蓄積を進めるとともに、年度中に4回開催した合宿研究会では、これまで検討の行われなかった分野を中心に、各担当者からの報告に基づいて討議し、各国の少年法制の概要に関する最新の情報を共通のものとした。そして、これらは、最終的に、一方で研究成果報告書にデ-タ・ベ-スの一部を紹介し、他方で仮題「世界各国の少年法」の出版による成果公表への目処を立てることができた。 また、近年少年の人権、少年司法改革への関心が急激に高まりつつあることに鑑み、少年司法に関する国際文書、「少年司法運営に関する国連最低規準規則」、昨年8月の「第8回犯罪防止および犯罪者の処遇に関する国連会議」において採択された「少年非行防止のための国連ガイドライン」及び「自由を奪われた少年の保護のための国連準則」等について共同で翻訳・研究を行い、その成果の一端を仮題「子どもの非行と国際準則」として公表するための準備を進めた。 さらに、上記に関し、少年司法に携わる内外の研究者・実務家を必要に応じて招き、講演・討論を通じて、各国の現状・実情や国際的動向、とくに国連会議の模様などについて有益な情報を得ることができ、文献から漏れやすい各国の最新の状況を補充した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 前野 育三: "スウェ-デンの司法と福祉" 法と政治(関西学院大学法政学会). 41. 431-477 (1990)
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[Publications] 斉藤 豊治: "私の判例回顧ー少年法:少年に対する死刑判決への疑問" 法律時報. 62. 82-84 (1990)
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[Publications] 村井 敏邦: "少年亊件と捜査" 法学セミナ-. 436号. (1991)
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[Publications] 守山 正: "非行少年施設と市民参加ー身柄付補導委託の回顧と展望" 拓殖大学論集. 190号. (1991)