1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63302014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 増雄 東京大学, 理学部, 教授 (80013473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 幸児 筑波大学, 物理学系, 助手 (60202248)
香取 真理 東京大学, 理学部, 助手 (60202016)
宮下 精二 京都大学, 教養部, 助教授 (10143372)
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Keywords | イジング・マシ-ン / m-TIS / 疑似乱数 / Tausworthe 列 / モンテ・カルロ・シミュレ-ション / 専門計算機 / LCA / イジングモデル |
Research Abstract |
新しいイジングモデルのモンテカルロシミュレ-ション専用計算機を完成させるために本年度は次のような研究を行った。 ・大規模シミュレ-ションで不可欠な質の良い疑似乱数発生法を確立すること。従来から多くの検定が行われてきているが、我々は有限体2/2上の原始多項式X^<250>+X^<103>+1に基づくTausworthe列について検定を行なってきた。検定には2次元イジングモデルを使った。昭和63年度の検定を更に続けた結果、いままでのところ不都合は見っかっていない。そして、専用計算機で目標としているシミュレ-ション規模では問題ないと考えられる。 ・昭和63年度に導入したLCA(米国XILIINX社製)開発システムを使って専用計算機に必要な3つのLSIの設計を行い、必要な回路をシリコンチップ上に配置することに成功した。 ・本体とホストコンピュ-タをつなぐインタ-フェ-スボ-ドを試作し、その、動作を確認した。本年度中に必要な個数を発注・完成させる予定である。 ・本体の試作は、現在LCAへのアクセスを除いて完成している。しかし、LCAの初期化のための回路にトラブルが発生し、現在調整中である。 今の所実際の全システムが完成していない。予定よりも遅れているがその原因はまずLSIの設計に手間取ったことである。これに対し、本年度6月より研究分担者の桂重俊(東京電機大学教授)の協力を得て必要なLSIを完成させるに至った。次に必要な場所が十分に確保できなかったことである。これに対し、本年度10月より作業のための場所を東京大学理学部内に確保できた。現在残っている問題は細かい技術的なものだけと考える。
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