1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63302069
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
新井 正 立正大学, 文学部, 教授 (10062811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水越 允治 三重大学, 人文学部, 教授 (10024423)
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Keywords | 東アジア / 冬 / 積雪 / 降雪 / 雲分布 / 気温 / 気候変化 / 雪氷水文 |
Research Abstract |
1.気象資料が得にくいアジア大陸の気候を分析するため、気象衛星ひまわりの受信装置を導入し、11月より毎日の画像を記録した。今冬は冬型の発達が悪かったが、雲分布の特徴が把握できた。この記録により、大陸の降雪域、熱収支の基礎資料をとりまとめる。 2.中国の気候資料、気候変化に関する文献を集収した。中国には低位氷河説があるが、この説の真偽に関して〓山を中心として主に文献で調査した。さらに〓山への現地調査の記録をとり入れ検討した結果、低位氷河説は疑問であるとの結論に達した。したがって、日本においても過去の環境の復元には、低位氷河を考慮する必要がないとした。 3.中部地方における小氷期の気温を、日記などから復元しつつある。現在作業中であるが、小氷期の寒さの内容、すなわち冬に寒かったのか夏に寒かったのか、を検討する手掛りが得られた。 4.山陽、山陰においても小氷期の気温の復元を試みている。結果はまだ得られてない。 5.結氷の条件に関する資料を集収した。来年度はこれにより、アジア大陸の氷の分布を計算で求め、ランドサット、ノアなどのリモートセンシングデータや、各国の気候図と対応させる予定である。 6.来年度は、アジアの積雪分布図を編集する予定である。
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Research Products
(2 results)