1988 Fiscal Year Annual Research Report
高分子鎖の形態とダイナミックス:高分子凝集系の構造と物性の相関に関する分子論的研究
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63303010
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
小高 忠男 大阪大学, 理学部, 教授 (20027022)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 彰 国際基督大学, 教養学部, 教授 (80052207)
高橋 彰 三重大学, 工学部, 教授 (70023009)
野瀬 卓平 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016405)
野田 一郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023055)
山川 裕己 京都大学, 工学部, 教授 (80025874)
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| Keywords | 高分子鎖 / 形態 / ダイナミックス / 孤立鎖 / 管模型 / からみ合い効果 / 臨界現象 / ブロック共重合体 / 分岐高分子 / 界面 |
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| Research Abstract |
研究は4つのグループに分かれて進められた。
第1グループでは「孤立鎖の溶液中における相互作用」の研究が行われた。山川は高分子鎖に対してhelical wormlike鎖のモデルを適用し、形態およびダイナミックスに関する一般理論を発展させた。早川等は棒状高分子のダイナミックスを電気複屈折法で研究した。また寺本、則末等は多糖高分子について形態および粘度を調べ山川理論の妥当性を調べた。福田は高分子・高分子・溶媒三成分系の熱力学的研究を行った。
第2グループは「均一系:準濃厚系と凝縮系をテーマとして研究を進めた。土井はDNAの異常な電気泳動挙動を管模型に基づいて理論的に研究した。またコロイド分散系の凝集構造とレオロジーの関係についても計算機シミュレーションにより研究した。牛木は高分子鎖ダイナミックスの解析システムを開発した。岩田は高分子鎖の相互作用について位相幾何学に基づいた理論を発展させ、環状高分子の溶液物性や架橋網目の力学的性質の理論的解釈を行った。尾崎等はポリスチレン/ポリビニルエーテル系のレオロジー測定を行い、異種高分子混合系のからみ合い効果を研究した。また野田等は応力下におけるブロック共重合体の広がりを中性子小角散乱法により研究した。
第3グループは「臨界現象、相転移と界面現象」をテーマとする。桑原等は界面活性剤の臨界現象を、また和泉は高分子溶液の臨界現象を調べた。高橋等は界面における高分子の脱着について精密な実験を行った。橋本はブロック共重合体や高分子ブレンド系における秩序-無秩序転移をX線小角散乱や光散乱法で研究した。
第4グループは「理論的解析とシミュレーション」をテーマとして研究を進めた。三宅、石鍋は分岐高分子の広がりについて理論を発展させシミュレーションを行った。田中は熱可逆ゲルの理論を展開した。
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