1988 Fiscal Year Annual Research Report
日本林業発展の論理と課題-森林資源の造伐と利用・消費の連関構造-
Project/Area Number |
63304019
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森田 学 京都大学, 農学部, 教授 (10026388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 隆史 島根大学, 農学部, 助教授 (70032604)
北川 泉 島根大学, 農学部, 教授 (60032546)
渡辺 弘之 京都大学, 農学部, 助教授 (90026633)
岩井 吉弥 京都大学, 農学部, 助教授 (40093190)
有木 純善 京都大学, 農学部, 教授 (20026389)
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Keywords | 林業の発展 / 森林資源の造成構造 / 森林資源の消費構造 / 林業産地化 / 地域林業の組織化 |
Research Abstract |
昭和63年6月25・26日に京都市において研究者全員による検討会を開催し、研究課題に関する共通の研究方法・問題意識の確立を求めて討議したのち、各研究者の分担する研究領域について調整をおこなった。ここで得られた主な知見と決定事項は以下の通りである。 1.林業生産の構造は自然的生産力の再生産を基軸として、育林生産過程と素材生産過程とが体系的に一体化(林業組織化)がおこなわれ、市場と結合することによって与えられる。 2.日本の林業構造はこのような一体化・解体・再編が繰り返されることで歴史的に展開するが、それは概ね次の4期に大別される。 (1)戦前における特産地型林業構造の形成 (2)戦後、昭和35年までの戦前型構造の解体と国際的な閉鎖市場下における市場側からの森林資源の全面的な「繰り込み」 (3)昭和36〜55年の国際的な開放市場下における市場メカニズムによる選択的な林業組織化と「林業産地化」「地域林業組織化」運動の展開 (4)昭和56年以降の世界的木材不況下における産地間競争の激化と「林業産地化・組織化」運動の再編 3.平成元年度における成果のとりまとめ・刊行計画を検討し、5章18節からなる篇別構成を作成し、各研究者の分担を決定した。 なお、各研究者の分担項目については、昭和63年6月より平成元年3月にいたる間において、関係対象地での補完調査、資料の収集分析をおこなった。この作業の終了段階での研究のとりまとめと調整をおこなうため、平成元年6月に京都市において、再度、研究報告・検討会の開催を予定している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 森田学: 公庫月報(農林漁業金融公庫). 450号. 2-11 (1988)
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[Publications] 林進: 岐阜大学農学部研究報告. 第53号. 15-24 (1988)
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[Publications] 林進: 日本林学会中部支部大会論文集. No.37. (1988)
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[Publications] 泉英二: 林業経済. No.483. 12-20 (1989)
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[Publications] 林進: 日本林学会大会論文集. 100. (1989)
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[Publications] 林進: 日本林学会大会論文集. 100. (1989)