1989 Fiscal Year Annual Research Report
水ストレスによる果実の品質管理とその評価に関する研究
Project/Area Number |
63304023
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Research Institution | Sakushin Gakuin University |
Principal Investigator |
船田 周 作新学院大学, 経営学部, 教授 (10036270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大政 謙次 環境庁国立公害研究所, 技術部, 室長 (70109908)
石田 朋靖 山形大学, 農学部, 助手 (00159740)
茅野 充男 東京大学, 農学部, 教授 (10007677)
小倉 祐幸 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90114157)
長野 敏英 東京農業大学, 総合研究所, 助教授 (10012006)
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Keywords | メロン / ブドウ / 葉色 / 果肉内の糖組成変化 / 超音波測定装置 / 茎直径歪 / 水ストレス / 気孔反応 |
Research Abstract |
果実の品質は栽培環境条件によって大きく左右される。環境条件と生産量に関しての研究は、基礎・応用分野を問わず数多く見られる。しかし昨今、一般農家が栽培技術の向上として強く望んでいるのは、生産量の増大のみならず、どの様な栽培管理を行なえば品質の高い果実を安定して収穫できるかという点にある。そこで本研究においては、環境条件が果実(メロン)の品質に及ぼす影響、環境条件としては水ストレスに焦点を絞り、水ストレスが果肉の甘味、果実の外観に及ぼす影響についての実験を行った。今年度の研究結果は次の通りである。 非破壊で連続的に植物体内の水ストレス検地し得る茎直径の歪、新測定方法として、超音波による生体内超音波特性の測定を行ない、水切り時の水ストレス状態を調べた。メロンの茎直径の歪、また茎を通過する超音波の減衰率で水ストレスの状態が測定できることが判明した。さらに収穫期に近づき果肉内の糖度が上昇してくると着果葉にMg欠乏のクロロシス症状が現れるが、葉色の変化を利用した適収穫時期の推定方法について定量的検討を行った。色座標のa・b・における絶対値が糖度の増加を最もよく表わすことが判明した。 ブドウに水ストレスを与えるため、散水区とマルチ被覆区を設け、成熟過程のヘクソ-ス量変化を追ったが、マルチ区で成熟が早まり、適熟期がやや遅延される傾向を見いだした。さらに水ストレスによる果実の品質管理についての基礎的知見を得る目的で、新たに開発した遠隔操作が可能が光学顕微鏡システムを用いて、根の吸水機構の変化に伴う生育している植物の気孔反応や周辺の細胞変化の非破壊測定を行い、葉の水ポテンシャルや圧ポテンシャルなどの関係について検討を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 石田朋靖・長野敏英・東山勇・船田周: "栽培環境の自動計測・制御システムに関する研究" 山形大学紀要(農学). 第10-4. 839-847 (1989)
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[Publications] 大政謙次: "非破壊顕微鏡画像計測法による汚染ガスに対する気孔とその周辺細胞の反応の検討" 農業気象.
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[Publications] 大政謙次・丸山幸夫: "非破壊顕微鏡画像計測法による根の吸水機能変化に対する気孔とその周辺細胞の反応の検討" 農業気象.
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[Publications] 鳥居徹: "超音波センサによる植物生体計測(口頭発表)" 計測自動制御学会. 28回大会. 769-770 (1989)
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[Publications] 鳥居徹: "植物生体計測の基礎的研究" 農業機械学会. (1990)