1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63304037
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 良一 九州大学, 医学部, 教授 (50038692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新居 志郎 岡山大学, 医学部, 教授 (40029757)
清水 義信 東北大学, 歯学部, 助教授 (20005078)
高橋 理明 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (50029758)
南嶋 洋一 宮崎医科大学, 教授 (80041284)
古川 宣 金沢医科大学, 教授 (00148157)
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Keywords | 単純ヘルペスウイルス / 水痘・帯状ヘルペスウイルス / サイトメガロウイルス / HHV-6 / 潜伏感染 |
Research Abstract |
1.T細胞及びB細胞を欠くSCIDマウスにおける単純ヘルペスウイルス感染実験を行い、各々のリンパ系細胞の感染防御及び潜伏感染における役割を検討した(森)。 2.マウスに対して致死性の高い強毒株の、三叉神経節における潜伏感染率を求める一つの方法を考察した(新居)。 3.マウスサイトメガロウイルス(MCMV)潜伏マウスで抗イデオタイプ抗体の潜伏感染における役割について検討した(清水)。 4.単純ヘルペスウイルス1、2型のDNA断片をクローニングし、単クローン抗体より高感度に病原診断を行うことができるプローブを作製した(栗村)。 5.突発性発疹の病原体であるHHV-6と他疾患の関与につきHIV感染者検体を調べ、HIV感染者、特にPGLの段階のリンパ節には濾細内およびその周辺のリンパ球とマクロファージに広汎にHHV-6抗原が検出されることを明らかにした(倉田)。 6.HHV-6は主としてCD4Tリンパ球に感染し、潜在していることを明らかにした。また腎移植の際にHHV-6に対する抗体反応が強陽性の移植患者では拒絶反応が高率におこることも見出した(高橋)。 7.日本ザル由来のCMVとアフリカミドリザル由来のCMVの間にはone-wayの中和交差がみられた。またそれぞれのサルCMVのDNAは、各株に固有な制限酵素切断パターンを示した。さらに、EcoRIおよびBamHIによるDNA切断パターンでは、日本ザル由来CMVとアフリカミドリザル由来CMCの間に極めて大きな差が認められた(南嶋)。 8.サイトメガロウイルスの感染細胞には、IgG、β2ミクログロブリンに親和性をもつ分子量65Kの蛋白が誘導される。この65K蛋白の解析を行い、HLA抗原β2mに親和性をもつウイルス誘導蛋白の潜伏感染における役割を検討中である(古川)。 9.骨髄移植症例についてサイトメガロウイルス肺炎予防、治療を目的としたγ-グロブリン製剤の効果と作用機構について中和抗体(Plague assay)を指標に解析中である(田中)。
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Research Products
(17 results)
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[Publications] Sakuma,S.: Archives of Virology. 101. 169-182 (1988)
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[Publications] Minagawa,H.: Archives of Virology. 103. 73-82 (1988)
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[Publications] Yamada,M.: Archives of Virology. 99. 101-109 (1988)
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[Publications] Nakamura,S.: Yonago Acta medica. (1989)
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[Publications] Takahashi,K.: Journal of Virology. (1989)
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[Publications] Okuno,T.: Transplantation. (1989)
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[Publications] Eizuru,Y.: Journal of Clinical Microbiology. 26. 1881-1883 (1988)
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[Publications] Nakamura,k.: Microbiology and Immunology. 32. 925-931 (1988)
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[Publications] Sakihama,K.: Microbiology and Immunology. 32. 933-947 (1988)
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[Publications] Ohashi,T.: Archives of Virology. 101. 237-247 (1988)
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[Publications] Ohashi,T.: Biotherapy. 1. 27-39 (1988)
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[Publications] Eizuru,Y.: Intervirology. 29. 339-345 (1988)
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[Publications] Eizuru,Y.: Acta Pediatrica Japonica. 30. 703-709 (1988)
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[Publications] Nakamura,K.: Journal of Medical Virology. 26. 363-373 (1988)
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[Publications] Eizuru,Y.: The Lancet. i. 40-40 (1989)
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[Publications] Shimokawa,K.: Archives of Virology. 101. 79-86 (1988)
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[Publications] Xu Bin.: Journal of General Virology. (1989)