1988 Fiscal Year Annual Research Report
ミサイル療法およびLAK養子免疫療法による膵癌の集学的治療法確立
Project/Area Number |
63440046
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松野 正紀 東北大学, 医学部, 教授 (80004737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂村 眞琴 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10201584)
椎葉 健一 東北大学, 医学部, 助手 (90196345)
中村 隆司 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40201678)
武田 和憲 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20171639)
小針 雅男 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (30170369)
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Keywords | ヌードマウス肝転移モデル / BRM / NK活性 / 人膵癌培養細胞 |
Research Abstract |
1.ヌードマウス肝転移モデルの作成 (1)培養人膵癌細胞PK1をトリプシン処理して門脈内投与した場合は抗アシアロGM1投与の有無とは関係なく肝転移巣は形成されなかった。 (2)ヌードマウス移植人膵癌細胞PK1では酵素未処理、抗アシアロGM1投与群で7匹中2匹で肝転移巣が形成された。しかし、抗アシアロGM1非投与群6匹ではいずれも肝転移巣を認めなかった。 以上により、膵癌における肝転移巣形成のメカニズムの一つとして肝局所を含めFNK活性の低下が関与する可能性が示唆された。 2.臨床例におけるBRM(OKー432)の免疫増強効果の検討 膵頭十二指腸切除術後早期の細胞性免疫能の変動を、OKー432非投与群、OKー432術後投与群、OKー432術前術後投与群に分け検討した。 (1)PPD皮内反応、SOPS皮内反応はOKー432投与により術後の低下は少なく、比較的高反応に維持された。 (2)OKー432投与によりTsの増加、Tcの減少はある程度予防された。 (3)OKー432投与によりNK細胞のマーカーを有うるLeu7、Leu11細胞は術後低下せずむしろ増加した。 (4)NK活性はOKー432術前投与により術後も低下することなく高値に維持された。以上からOKー432の術前術後投与は膵頭十二指腸切除術後の免疫能低下を予防することが示唆された。 次年度はBRMのLAK細胞誘導能をヌードマウス、臨床例で検討する予定である。
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Research Products
(2 results)