1990 Fiscal Year Annual Research Report
ミサイル療法およびLAK養子免疫療法による膵癌の集学的治療法確立
Project/Area Number |
63440046
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松野 正紀 東北大学, 医学部, 教授 (80004737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎葉 健一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90196345)
赤石 敏 東北大学, 医学部, 助手 (70202504)
武田 和憲 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20171639)
小針 雅男 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (30170369)
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Keywords | 肝転移 / NK活性 / LAK活性 / 人膵癌細胞 / 養子免疫 / LAK |
Research Abstract |
1.ヌ-ドマウス肝転移モデルの作成 (1)ヌ-ドマウス移植人膵癌細胞PK1およびPK9をヌ-ドマウスの門脈内に投与した場合,抗アシアロGM1処理群ではPK1で50%,PK9で20%に肝転移を認めたが,抗体非処理群では全く肝転移を形成しなかった。さらにPK1の肝転移巣より継代して得たKLM1細胞を用いると、抗体処理群で89%に,非処理群でも67%に肝転移を認めた。肝転移の形成には宿主のNK活性が関与するが,癌細胞自体の性質の関与がさらに大きいものと考えられた。本肝転移モデルは、膵癌肝転移形成機序解明と予防法確立に極めて有用と考えられた。 2.LAK養子免疫療法(AIT)の検討 (1)ヌ-ドマウス脾細胞をinーvitroおよびinーvivoでrIL2で刺激培養することにより,高いNK活性,LAK活性および人膵癌細胞障害活性を有するLAK細胞を誘導しえた。またこのLAK細胞QWinn試験でPK1腫瘍の増殖を抑制した。次年度は1(1)の人膵癌肝転移モデルを用い,人LAK細胞の肝転移抑制効果を検討する。 (2)膵癌患者末梢血よりLAK細胞を誘導し,12例の膵癌患者を対象としてLAKーAITを行った。切除例8例中4例ではLAK細胞をrIL2と共に門脈内に投与した。副作用は軽微で,門脈内投与の4例中3例ではまだ肝転移を認めていない。切除不能の4例では腫瘍に対する直接効果も延命効果も得られなかった。今後共,臨床例を増やし,門脈内投与の肝転移抑制効果を検討する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 松野 正紀: "膵癌の周術期免疫療法" 外科. 52. 390-393 (1990)
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[Publications] 小針 雅男: "膵臓癌の画像診断 5.主病巣に対する治療効果" 外科治療. 64. 234-241 (1991)
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[Publications] 小針 雅男: "膵癌に対する免疫療法ーLAK養子免疫療法の可能性" 病態生理. 10. 225-227 (1991)