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1988 Fiscal Year Annual Research Report

内在性抗脳虚血機構(因子)の誘発と同定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63440058
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

下地 恒毅  新潟大学, 医学部, 教授 (30040158)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 直士  新潟大学, 医学部, 助手 (70181419)
穂苅 環  新潟大学, 医学部附属病院, 助手
大浜 栄作  新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50018892)
福田 悟  新潟大学, 医学部, 助教授 (30116751)
Keywords脳損傷 / 脳虚血 / 脳保護作用 / 局麻痙攣 / 神経生成因子
Research Abstract

本年度は内在性抗脳虚血機構の誘発に関し、脳損傷の方法や部位による影響、抗脳虚作用ないしは脳保護作用の検索方法、また、神経栄養因子の脳内投与の脳虚血後の生存率におよぼす影響を検討した。
(1)脳損傷の方法として脳虚血(総頸動脈両側結紮)をあらかじめ負荷し、その3日あるいは7日後に再度脳虚血を負荷したところ、虚血後の生存率にはとくに改善は認められなかった。(2)内在性抗脳虚血機構の誘発を検索する方法として、機械的脳損傷2週間後に総頸動脈両側永久結紮による持続的な脳虚血を施行したところ、脳損傷群は擬似手術(頭皮切のみ)群および無処置(麻酔のみ)群に比較して生存率が高いことが見出された。(3)機械的脳損傷の回復過程における脳保護作用誘発の一環として、局所麻酔薬(リドカイン)痙攣に対する脳保護効果についても検索しているが、損傷後3日目と7日目では非損傷群に比較してリドカインによる局麻痙攣死の低下が認められた。(4)抗脳虚血因子の候補の一つとして、何らかのニューロトロフィックファクターが考えられるが、その一つである神経成長因子(NGF)を脳内に投与したマウスについて、脳虚血負荷後の生存率を対照群(生理食塩水投与群)と比較したところ、とくに差異は認められなかった。以上の結果から、脳全領域に対する重度の虚血性損傷よりも局所的な軽度の機械的損傷によって脳保護作用が誘発されることが示唆された。現在、引き続き損傷部位と抗脳虚血作用の関連を検索している。また、NGF以外のニューロトロフィックファクターの効果についても検索する必要があると思われる。

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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