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1989 Fiscal Year Annual Research Report

動機論を基盤とする社会的交互作用空間の事態構造論的構成

Research Project

Project/Area Number 63450011
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

寺岡 隆  北海道大学, 文学部, 教授 (70000552)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 雅治  北海道大学, 文学部, 助手 (80183060)
中川 正宣  北海道大学, 文学部, 助教授 (40155685)
瀧川 哲夫  北海道大学, 文学部, 助教授 (30098503)
Keywords事態構造論 / 対人関係基本ダイアグラム / 社会動機 / ゲ-ム
Research Abstract

本研究は、社会動機論を基盤として社会的交互作用空間を事態構造論的に構成することを目的としたものであった。このためには社会的交互作用事態としての心理学的事態と行動解発機構としての社会動機の規範模型を設定する必要があり、ここで設定された規範的社会動機は9種(単利・献身・共栄・卑下・加害・優越・自虐・共倒・平等)で、これら規範社会動機が組み合された81種の組は社会動機系と呼ばれる。目標とする具体的な利得事態は、これらの社会動機系に対して利得和・利得差に関する大小関係に関して考えられるすべてのn利得水準2×2型対称・非対称2人行列ゲ-ム事態であるが、非対称事態の事態設定にはなお検討すべき問題があったので、目標を各種水準における対称事態関係だけに集中して行うことにして、各ゲ-ム事態における各社会動機系81個における反応選択の最終状態をすべて完全なかたちで求めることにした。昨年度は分析のための分析プログラムの作成と事態設定に焦点が絞られていたが、本年度は具体的分析を実施することに焦点がおかれた。得られた結果は各事態における最終状態表と呼ばれ、この最終状態表から社会動機論的に一般性をもつ最終状態図が作成された。これらの1群の最終状態図を社会的交互作用事態の基本的形態を意味する「対人関係基本ダイアグラム」という。対称に対する対人関係基本ダイアグラムは、この分析によって予定通りすべて完成した。非対称事態についても、同様の分析が可能で1部の分析はすでになされている。対称構造だけにせよ、完成した基本ダイアグラムは、ある事態の利得関係の構造さえわかれば、どのような社会動機系のときに最大利得和の共栄状態に到達可能かとか最小利得和の共貧状態に陥るかということが、すべて辞書的に一目瞭然で、このような資料は対人関係の基礎研究のみならず社会心理学一般の研究および応用的側面にも有効な資料を提供したことになる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 寺岡隆: "「2人関係基本ダイアクラム」--n水準2×2型対称非零和2人行列ゲ-ムの社会動機論的構成" Hokkaido Behavioral Science Report,Series P(supplement). 54号. 1-33 (1990)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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