1990 Fiscal Year Annual Research Report
実験的ストレスに対する行動論的セルフコントロ-ルの研究
Project/Area Number |
63450019
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
上里 一郎 広島大学, 総合科学部, 教授 (50034559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 麻子 広島大学, 総合科学部, 助手 (70200780)
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Keywords | 実験的ストレス / バイオフィ-ドバック / タイプA / 対処方略 / 心拍率 |
Research Abstract |
平成2年度には以下の研究をおこなった。 1.心拍率制御の研究 バイオフィ-ドバック法を用いた心拍率(HR)制御において認知(HR)制御感)がどのような影響を与えるのか検討した。その結果,(1)不安場面でHRを減少させるには実際のHRを隨伴したBF信号を呈示することが有効である,(2)HR制御感を得られない群の方が不安場面でのHRが低く抑えられる,(3)制御感が得られないと被験者は努力する。そのため制御成績がよくなることが明らかにされた。 2.タイプA者のストレス対処方略の検討 タイプA行動様式に特有なストレス対処方略について調査・研究をおこなった。そして,(1)タイプA行動者は25%程度存在する,(2)タイプA者は対人関係においては積極的であるが,トラブル耐性が低く,しかも原因を相手に帰する傾向がある,(3)また物事をポジティブに把え操作しようとする等の特徴を持っていることを実証した。 3.心臓血管系反応に及ぼすストレスの効果 血圧を指標として言語的なストレスを与えることでどのような影響が見られるか実験的に検討した。その結果,(1)ストレスに対する反応性は個体差が大きいが4群にわけられる,(2)ストレス反応性の高いものはストレスの影響が加算される,(3)ストレス反応性の低いものは影響がすくなく回復が早いことが明らかにされた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Asako Yamamoto etal: "Personality types and diseases." Proceedings.22nd International Congress of Applied Psychology.436 (1990)
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[Publications] 大河内 浩人他: "皮膚温制御におよぼす訓練課題とフィ-ドバックの効果" バイオフィ-ドバック研究. 17. 8-14 (1990)
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[Publications] 上里 一郎他: "行動様式(パ-ソナリティ)と疾患(1)ー行動様式測定尺度の検討とタイプA行動の成分の検討について" 総合保健科学. 6. (1990)
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[Publications] 山本 麻子他: "痛みの制御に及ぼすディストラクション方略とセルフエフィカシ-の効果" 行動療法研究. 16. 26-34 (1990)