1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63450094
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
西村 一朗 奈良女子大学, 家政学部, 教授 (30043186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
疋田 洋子 奈良女子大学, 家政学部, 助教授 (90031674)
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Keywords | 公営住宅管理システム / 現地管理事務所住宅管理 / 府営住宅と都営住宅の管理比較 / マネ-ジメント・コ-ポラティブ / プライオリティ・エステ-ト・プロジェクト / 住宅管理の分担関係 / 住宅管理と住宅耐用年数 |
Research Abstract |
本年度は、主に次の二つのことを行った。一つは、公的な住宅管理の一つの代表として大阪府府営住宅を取り上げて、その管理のシステム、実態、問題点を資料収集、聞き取り調査により明らかにしようとした。その際、大阪府本庁の住宅管理部門だけでなく、草の根の現地管理事務所へも出向いて最前線の担当者からも聞き取りを行った。また、大阪と同じく膨大な公営住宅をかかえる東京都の都営住宅の管理の仕方について比較検討する視点から二度程調査に出向き、ここでも都庁における資料収集、聞き取りにとどまらず、現場へも足を運んで、目と耳で確かめる作業を行った。さらに、その際、公営住宅の管理における先輩国とも言えるイギリスの公営住宅のやり方、特に最近の「マネ-ジメント・コ-ポラティヴ」(協同組合的管理のやり方)や「プライオリティ・エステ-ト・プロジェクトPEP」(優先団地集中管理法)などを事例的の取り上げて教訓を読みとろうとした。第二には、住宅の作り手と住まい手の管理上の問題は何であり、それらをどのように分担していったら良いかを明らかにするため、大阪府南部地域において戸建住宅の場合を主としてアンケ-ト調査を実施した。調査の具体的内容の主な点は、居住者が、住宅管理上で困難を感じている点、居住者が実際出来る住宅管理、業者に専門的に仕せてしまいたい住宅管理は何かの他に住宅の耐用年数についての期待や意識などについてである。これら二つの点についての調査を中間的にまとめつゝあるが、さらに詰めて、初年度の成果も合わせ最終年に、最終的まとめをする予定である。
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