1989 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害児のための電話コミュニケ-ション訓練のシステムプログラムの開発研究
Project/Area Number |
63450103
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Research Institution | National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
中川 辰雄 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究員 (00164137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大沼 直紀 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (20169022)
須藤 正彦 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究員 (90206566)
小田 侯朗 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究員 (30158828)
菅原 廣一 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究室長 (30000269)
今井 秀雄 国立特殊教育総合研究所, 聴覚言語障害教育研究部, 研究部長 (30000285)
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Keywords | 聴覚障害児 / 電話コミュニケ-ション / 電話システム / 訓練プログラム / 指導段階 |
Research Abstract |
聴覚障害児は電話を使用することに対して一般に恐れと不安を抱いている。それを解消しながら、積極的にみずから電話が利用できるように進めていくためには、段階的な指導が望ましい。そこで指導目標一指導段階を次の3段階に設定した。 (1)電話を意欲的に利用しようとする。あるいは電話によってコミュニケ-ション意欲を育てる。 (2)電話を目的的に使用する。 (3)電話を楽しみながら利用する。 第一段階では、電話を使うのは面白くてまた役に立つことを理解させ、電話を使うことに対する抵抗感を無くし自分から使えるようにしていく。第2段階では、電話を使って情報を確実に受けとりまた伝えることを学習する。第3段階では、今迄に学んだことを総合しながら、電話を使って楽しく通話する。 昨年度製作した電話システムを用い、各段階に該当する聴覚障害児の指導プログラムを実施した。その結果、指導プログラムを作成するに当たり、以下の点を留意して実施する必要があることが指摘された。 第1段階では電話でよく使用する用語の指導の必要性が、第2段階では相手とのコミュニケ-ションに支障をきたした時に用いる解決のストラテジ-の指導の必要が、そして第3段階では、さらに広い立場から言語指導・聴覚学習の必要性がそれぞれ指摘された。
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